ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ふるさと

2009-09-02 23:59:36 | Weblog
はじめて松江に来た。今日は出張。

いまから約10年前、仕事でお世話になっていたところには、
松江にゆかりのある人がたくさんいた。

宿泊しているホテルは、その当時お世話になったおばあさんが、
昔、実家があったと言っていたところのすぐ近く。

今日は、車で移動したのだけれど、
窓から眺める風景に、
その人が語ってくれた松江の思い出を重ねていた。

よく「あなたは、まるで女学校時代のお友達のようだわ」と言われた。
確かに、李香欄の話は、ある程度できる。
そして、どちらかというと価値観の枠もせまくて、
なにごとにつけても、昔からある正統派を好む傾向がある。

とはいえ、同世代ではないので、
「女学校時代の同級生」がどんなものなのかはわからない。
でも、きっと一時、ノスタルジックな
あたたかい時間を過ごしてくれたのだろうと、
いまは、いいように解釈している。

その人はいつも、「松江はいいとこよ」と言っていた。
確かに、人はみんな親切だし、山は美しいし、
宍道湖はとても豊かな印象だ。

もし、生活する術があるようなら、移住してもいいとすら思った。
というか、今朝、久しぶりにピーク時の通勤電車に乗って、
ほとほと疲れたので、本気で、田舎に移住したいと思う。

私のふるさと。それは東京。
どこかに移住して、還暦を過ぎたころ、
私も「東京はいいとこよ」と言って、帰りたがったりするのだろうか。

ああ、久しぶりに、あの人に手紙を書いてみよう。