ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

むずかゆい親戚

2009-09-15 20:32:12 | Weblog
「アーティストだから、しょうがないさ」という気持ちで受け止めている親戚がいる。

父の一番下の弟の奥さん。
この人と話をしているとき、話が通じているように感じるのは気のせいで、
いつもお互いにまったく違う絵を頭の中に描いているんだ、と思う。

美大を出ている。感性で仕事をして成功した。
いろいろと彼女には「アーティスト」要素があると思う。
それに比べて、私は本当に凡人だ。

先週、夜、ほとんど初めてと言ってもいい。突然携帯に電話がかかってきた。
「いま外で打合せ中です」と言うと、「じゃ、手短に。住所を教えて」と。
そして次に、「ハガキを出すから」と続く。
私の住所は30年以上変わっていないけど、
彼女と叔父が結婚してからは、両親が離婚したせいもあって没交渉だったから、
まあ、知らなかったのだろう。この質問はしょうがない。

ただ、その次に続いたのは・・・、
うちの父の三回忌もあるから、従弟と相談して食事会を開くことに決めたので、
招待状を送る、という話だった。
しかも日時が決まっている。電話をもらった約1週間後。
急だし、連休のまっただ中だ。

ん? うちの父の三回忌なんだよねえ。
なぜ私のスケジュールを最初に聞いてくれなかったのだろう。

ちなみに、父とその夫婦が仲良しだったかと言うと、決してそんなことはない。
父は離婚後自信をなくしたのか、親戚とは没交渉気味だった。
すぐ下の弟とはたまに連絡をとっていたみたいだけど、
彼らとは会っていなかったし、そもそも彼らはお葬式にも納骨にも来てくれなかった。

なんだか、面倒な気配を感じたので、
名前が出て来た従弟に電話をすると、「先日、お嫁さんを紹介しに行ったんだよね。
そのときに、みんなで昼飯でも食べようという話になって、
いつがヒマかと聞かれたから、答えただけだけど。確かに三回忌だねえ、とは言っていたよ」と。

そして、ハガキが届いた。
亡きうちの父は主役格だけど、口実として書かれている。
そして、従弟と相談して、でも勝手に当方で決めた、と書いてあった。
場所は、どうやら彼女たちの大豪邸らしい。
「TELちょうだいね」と手書きでそえてもあった。

父の他の兄弟たちに電話をしてみた。
彼らは、弟の奥さんと絶縁状態だ。
「う~ん、きっとまあ、あまり面倒な話でもないと思うんだよね。
兄貴の三回忌と書いてあるのに、娘の名前が入ってないからさあ、
まあ、いつものことかなあ、とねえ」と大笑い。

まあ、笑うしかないさ。
というか、何がしたいのさ。

普通に「昼食会」と誘ってくれたのだったら、行ったかもしれない。
2年ほど前に、あの夫婦とは大げんかをしたけど、まあ仲直りしたかもしれない。
でも、口実として父の名を使うのなら、もうちょっと・・・、やり方ってのがあるんじゃない?
と、言いたい。

で、私も性格的に融通がきくタイプではないので、
今回はかかわり合うのをやめた。やっぱり面倒くさそうだし。
「先約があって行けない」とでも手紙を出しておこう。

きっと当日、「なんであの人は、私たちがこんなに好意を示しているのに、
通じないのかしら」とかなんとか、言われるんだろう。
もしくは、まったく無視か。

無視しててくれ。これまでのように。