ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

スクリーム

2010-06-03 00:31:12 | Weblog
アルピニスト野口健さんの講演を聴きに、世田谷区役所まで行った。
自民党の会だとは知っていたけど、入るために個人情報を書かされたのは、
非常に心外だった。
個人情報の取扱に対する説明もないないまま、
講演会に参加するために住所・氏名などを書かされるいわれはない。

ということで、野口さんの講演は面白かったのだけど、
「これじゃあ若い人の支持は得られないよ、自民党」と思わざるを得ない会だった。

参院選の前に、きっとうちにもじゃんじゃん電話が掛かってくるのだろう。
基本的に無視するけど、もし出てしまったら、かえってマイナス効果だよと言ってやろう。

小泉ジュニアや野口さんは、やはり大舞台での講演に慣れているせいか、
話しがとても上手だった。
政治もプレゼンテーションなんだなあ、と思った。

まあ、それはそれとして。

帰り道、桜上水の駅で、酔っぱらいの男性がホームから線路に落ちた。
たまたま通りかかった数人の男性が線路内に降り、落ちた男性を引き上げた。
そして、駅員さんが来たら、何も言わずに去って行った。
その瞬時のチームワークが素晴らしかった。

やはり日本はいい国だと思う。

外国では、見捨てられるか、お礼を強要されるか、
そこまで泥酔していたら追いはぎにあっても文句は言えない。
もしかしたら、金品だけではなくて、内臓までとられてしまうかもしれない。
それに酔っぱらった女性が、ふらふら一人で歩いて帰れるなんてすごく安全だ。

なのに、この閉塞感は何なんだろう。
閉塞感は、もしかしたら個人が勝手に作り上げてしまった牢屋なのではないだろうか。
もしかしたら日本の社会は、私が思っている以上に自由で気ままなのかもしれない。

そんなことを考え、マイケル・ジャクソンのScreamという曲を聴きながら帰路についた。
おもしろい一日だった。