印刷コンサルタント

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節電キャンペーンの負の影響

2011-06-21 06:07:48 | 震災・原発について
都内に住む、親戚の一人住まいの老人宅を訪ねた。
部屋に入ると、むーっと蒸し暑い。扇風機を回しているが、
エアコンが動いていない。
「熱中症が恐いから、すこしエアコン入れて、水分取ったほうが
いいよ」というと「節電がね。。」という。

どうやら節電しなくてはいけないという義務感に駆られて
エアコンをつけることをためらっているようなのだ。
昭和2年(1927年)生まれ。84歳の老夫人だ。
戦争を経験し、学徒動員で学業途中で工場で働かされた
経験をもち、今回の震災でも、政府の発表する原発の色々
な数値など、「本当のことなんか言ってはいないわよ。」
と、痛い思いを経験した人らしく、正しい判断をしている
のに、これだけ節電せよ。とメディアが伝えていると自分
だけがエアコンをつけることに罪悪感を感じてしまうらしい。

たしかに真夏のピーク時のブラックアウトは、その経済に
およぼす影響を考えると、考えるだけでも恐ろしい。
節電は必要だ。でも災害弱者とも言える老人や幼児、
様々なハンディキャップを持った人にも一律に節電キャン
ペーンを張られると、この事例のように熱中症など負の
影響が出ることが予想される。

エアコンと扇風機を併用することで、かなりの節電に
なること、水分をしっかり補給すること、少しでも
変だと思ったら連絡してね。と言い残して、帰宅した。

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