男おひとりさま術／３日仕事の虎屋のおもかげ

いま「おひとりさま」シリーズが元気だ。
ベストセラーとなった上野千鶴子さんの『おひとりさまの老後』のあと
中澤まゆみさんが『おひとりさまの「法律」』を、
上野さんはさらに『男おひとりさま道』を刊行。
この６月には中澤さんの『男おひとりさま術』もでた。



目次は以下のとおり。

　１章　なにはともあれ、まず自立
　２章　自分のからだは自分で守る
　３章　どうなる老後のお金
　４章　今の家は終の棲家か
　５章　ありあまる時間をどう使う？
　６章　介護は突然やってくる

「楽らく食事術10カ条」「マゴハヤサシイ」といった生活面のヒント、
税金・保険・リフォーム・賃貸住宅などの情報やアクセス先という経済面、
シニア男性の学び方や友人のつくり方のような精神面、
ケアマネージャーの見わけ方や介護保険の詳細などの身体面と、
シニア男性が暮らしていくための実践的なお役立ち情報が満載。

アンケートやインタビューをもとにした具体的なエピソードも豊富で、
プレシニアが老後の暮らしをイメージするのにも役にたちそう。

この本を手にとった人は、
シニアでなくても思わずページをめくりそうだし、
男性でなくても、気づくと最後まで読みおわっているかもしれない。
かくいうわたし自身、そうだったから。

同時に、男性からはどんな反応があるだろうかと思ったり、
いろんな意味で興味ぶかくもあり、楽しくもあり。
身近に置いておくとよさそうな一冊だ。

せっかく老後に思いをはせてみたこの機会に、
シニアの方からちょうだいした羊羹でお茶の時間にしよう。



とらやの羊羹は、やっぱりこの「おもかげ」が好き。
黒砂糖の風味がお気にいり。



子どものころ、
「とらやの羊羹は１年間は食べられる」と聞いて
それはそれは驚いたものだった。

それでなくとも羊羹づくりは
小豆をひたすら煉っていく根気のいる作業なのに、
賞味期限が１年もある羊羹って
いったいどれほど時間をかけて煉っているんだろう？

調べてみると、
ふつうの羊羹は１日でつくることもあるけれど、
とらやの場合は
小豆を煮る作業から完成までに３日をかけるという。

自分用には手をだせない値段だけど
３日もかけてつくっているのなら
とらやの羊羹を「高い」とはいえないなぁ…。