湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

北欧と列島を堪能@cafe moiと金の猿/16年ぶり大集合

2010-05-28 18:31:01 | 日記
モリさんがひさしぶりに日本に帰ってきた。
首都圏をはなれて暮らすオオさんも、これにあわせて都内いり。
吉祥寺の大正通りにあるcafe moiで、懐かしい顔があつまった。

moi(モイ)はフィンランド語で「やあ!」という意味。
2007年12月に荻窪から移転してきたというこのカフェは、
週末になると行列ができる人気店だとか。

入り口にあるカードショップ「kortti」(コルッティ)が
雰囲気をいきなりもりあげ、その奥は
フィンランドの空気ただよう快適カフェ空間。

約15席のこじんまりした店内に、フィンランドの巨匠
アルヴァー・アールトのシンプル美しい椅子がならぶ。
照明など細部にいたるまで気持ちが込められている。

…なのに、あまりにもひさしぶりの再会に興奮気味で、
素敵な空間をぶち壊す勢いでしゃべるわたしたち。
吉祥寺在住のコバさんが、見かねてたしなめる。

ごめんなさい店長さん、そして他のお客さん…。
ココロの中でそう詫びつつ、
いちばん興奮して大きな声なのはモリさんなので、
そしてモリさんは店主さんと知りあいなので、
たぶんこれは許される範囲なのだと(無理やり)思うことに。

ただ、興奮のあまり
お店の様子や照明の写真をとりそびれたのは残念不覚。
かろうじて撮った写真で、すこしは雰囲気が伝わるといいけれど。

      ***

下の写真の手前がカフェ空間、
壁をきった窓の奥がカードショップ「kortti」(コルッティ)。
korttiの壁面(写真右手)に小さな棚がたくさんしつらえてあり、
そこにいろんなカードが並んでいる。



カフェ空間のようすは、つぎの2枚から想像されたし
(のんきな写真ですみません)。



ちなみに、下の写真の水色のTシャツは、
この日モリさんが柴又でかってきた寅さんTシャツ
行列のできる人気の北欧カフェで寅さんTシャツって…。



 モリさんパワーに興味をおぼえた方には、
 片桐はいりさんの『わたしのマトカ』(冬幻舎文庫)がお勧め。
 あとがきをモリさん(森下ヒルトゥネン圭子さん)が書いている。



      ***

いよいよ待望のcafe moi コーヒータイム。
「なんだか頭がすっきりしない、エスプレッソでも飲みたい」
吉祥寺への道すがら、そう話していたトキさんとわたしには、特に。



このお店のコーヒーは、
注文してから豆をひき、丁寧にハンドドリップ。
豆は、徳島の自家焙煎珈琲店aalto(アアルト)coffeeのもの。

香りといい味といい、目の醒める美味しさ。
一杯550円で頭もすっきり。
ここはまぎれもなく、近場にあると嬉しいカフェ。

この懐かしメンバーでコーヒーとくれば、
一緒に注文したいのはシナモンロール。
学生時代、砂糖がたっぷりのった、
ハガキ2枚分サイズのアメリカのシナモンロールを
わけあって食べた仲だから。

でもここは北欧カフェ。
シナモンロールひとつとっても、アメリカとは一線を画す。
店主さんがだしてくれたのは、
プッラ」と呼ばれるフィンランドのシナモンロールだった。
アメリカのものより砂糖ひかえめ、カルダモンとシナモンの香が漂う。

もっとも、フィンランドのcafeで食べたプッラよりも
スマートで洗練されているような? 
あれはあれで素朴でおいしかったけれど、
東京でうけいれられるにはそれなりにアレンジも必要、
ということなのかもしれない。

    *** *** ***

陽がすっかり傾いたころ、
コバさんが予約してくれた「金の猿」へと移動。
まずは、再会を祝し、ビールとジュースで乾杯を。

この日再会したわたしたちは、N大の交換留学プログラムの同期。
オールN大で7名、うち4名が芸術学部枠という不思議プログラムで、
もちろんわたしは芸術学部の「なんちゃって」組。
その同期7人のうち5人が女性だった。
専門もちがい日常的な接点はなかったけれど、
5人はときどき連絡をとりあい、なんとなく助けあった。

それが絆をつちかったのか、帰国後も親しくつきあっている。
ただ、5人全員であつまれる機会はへった。
モリさんのフィンランド移住まえに集まったのを最後に、
フルメンバーがそろうのは、なんと16年ぶり。

だから、この日のメインは、なんといっても会話。
心おきなく話せるよう、最初に食べ物をガンガン注文しておく。
テーマは「フィンランドで食べられないもの」。
魚なら、北海でとれるサーモン・サバ・タラは外して。

イカの塩辛にホヤに、



刺身も忘れちゃいけないし、



さつま揚げもいいな。



美味しい天ぷらも、日本ならでは。



レアな美酒「十四代」がメニューにあったので、これも。
山形県は村山市の高木酒造がつくる地酒だ。



鶏のたたきに、



鶏飯(けいはん)も。
これは鹿児島県の奄美大島や沖縄県の郷土料理。
鶏肉・錦糸玉子・しいたけ・パパイヤの漬物などの具を
熱いご飯にのせ地鶏スープをかけて食す。



東西南北、野山に田畑に海川、日本列島の恵みってすごい。

いつかまた16年くらいたっちゃったときにも、
5人であつまって、この恵みをともに味わうことができますように。
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