モリさんがひさしぶりに日本に帰ってきた。
首都圏をはなれて暮らすオオさんも、これにあわせて都内いり。
吉祥寺の大正通りにあるcafe moiで、懐かしい顔があつまった。
moi(モイ)はフィンランド語で「やあ!」という意味。
2007年12月に荻窪から移転してきたというこのカフェは、
週末になると行列ができる人気店だとか。
入り口にあるカードショップ「kortti」(コルッティ)が
雰囲気をいきなりもりあげ、その奥は
フィンランドの空気ただよう快適カフェ空間。
約15席のこじんまりした店内に、フィンランドの巨匠
アルヴァー・アールトのシンプル美しい椅子がならぶ。
照明など細部にいたるまで気持ちが込められている。
…なのに、あまりにもひさしぶりの再会に興奮気味で、
素敵な空間をぶち壊す勢いでしゃべるわたしたち。
吉祥寺在住のコバさんが、見かねてたしなめる。
ごめんなさい店長さん、そして他のお客さん…。
ココロの中でそう詫びつつ、
いちばん興奮して大きな声なのはモリさんなので、
そしてモリさんは店主さんと知りあいなので、
たぶんこれは許される範囲なのだと(無理やり)思うことに。
ただ、興奮のあまり
お店の様子や照明の写真をとりそびれたのは残念不覚。
かろうじて撮った写真で、すこしは雰囲気が伝わるといいけれど。
***
下の写真の手前がカフェ空間、
壁をきった窓の奥がカードショップ「kortti」(コルッティ)。
korttiの壁面(写真右手)に小さな棚がたくさんしつらえてあり、
そこにいろんなカードが並んでいる。
カフェ空間のようすは、つぎの2枚から想像されたし
(のんきな写真ですみません)。
ちなみに、下の写真の水色のTシャツは、
この日モリさんが柴又でかってきた寅さんTシャツ。
行列のできる人気の北欧カフェで寅さんTシャツって…。
モリさんパワーに興味をおぼえた方には、
片桐はいりさんの『わたしのマトカ』(冬幻舎文庫)がお勧め。
あとがきをモリさん(森下ヒルトゥネン圭子さん)が書いている。
***
いよいよ待望のcafe moi コーヒータイム。
「なんだか頭がすっきりしない、エスプレッソでも飲みたい」
吉祥寺への道すがら、そう話していたトキさんとわたしには、特に。
このお店のコーヒーは、
注文してから豆をひき、丁寧にハンドドリップ。
豆は、徳島の自家焙煎珈琲店aalto(アアルト)coffeeのもの。
香りといい味といい、目の醒める美味しさ。
一杯550円で頭もすっきり。
ここはまぎれもなく、近場にあると嬉しいカフェ。
この懐かしメンバーでコーヒーとくれば、
一緒に注文したいのはシナモンロール。
学生時代、砂糖がたっぷりのった、
ハガキ2枚分サイズのアメリカのシナモンロールを
わけあって食べた仲だから。
でもここは北欧カフェ。
シナモンロールひとつとっても、アメリカとは一線を画す。
店主さんがだしてくれたのは、
「プッラ」と呼ばれるフィンランドのシナモンロールだった。
アメリカのものより砂糖ひかえめ、カルダモンとシナモンの香が漂う。
もっとも、フィンランドのcafeで食べたプッラよりも
スマートで洗練されているような?
あれはあれで素朴でおいしかったけれど、
東京でうけいれられるにはそれなりにアレンジも必要、
ということなのかもしれない。
*** *** ***
陽がすっかり傾いたころ、
コバさんが予約してくれた「金の猿」へと移動。
まずは、再会を祝し、ビールとジュースで乾杯を。
この日再会したわたしたちは、N大の交換留学プログラムの同期。
オールN大で7名、うち4名が芸術学部枠という不思議プログラムで、
もちろんわたしは芸術学部の「なんちゃって」組。
その同期7人のうち5人が女性だった。
専門もちがい日常的な接点はなかったけれど、
5人はときどき連絡をとりあい、なんとなく助けあった。
それが絆をつちかったのか、帰国後も親しくつきあっている。
ただ、5人全員であつまれる機会はへった。
モリさんのフィンランド移住まえに集まったのを最後に、
フルメンバーがそろうのは、なんと16年ぶり。
だから、この日のメインは、なんといっても会話。
心おきなく話せるよう、最初に食べ物をガンガン注文しておく。
テーマは「フィンランドで食べられないもの」。
魚なら、北海でとれるサーモン・サバ・タラは外して。
イカの塩辛にホヤに、
刺身も忘れちゃいけないし、
さつま揚げもいいな。
美味しい天ぷらも、日本ならでは。
レアな美酒「十四代」がメニューにあったので、これも。
山形県は村山市の高木酒造がつくる地酒だ。
鶏のたたきに、
鶏飯(けいはん)も。
これは鹿児島県の奄美大島や沖縄県の郷土料理。
鶏肉・錦糸玉子・しいたけ・パパイヤの漬物などの具を
熱いご飯にのせ地鶏スープをかけて食す。
東西南北、野山に田畑に海川、日本列島の恵みってすごい。
いつかまた16年くらいたっちゃったときにも、
5人であつまって、この恵みをともに味わうことができますように。
首都圏をはなれて暮らすオオさんも、これにあわせて都内いり。
吉祥寺の大正通りにあるcafe moiで、懐かしい顔があつまった。
moi(モイ)はフィンランド語で「やあ!」という意味。
2007年12月に荻窪から移転してきたというこのカフェは、
週末になると行列ができる人気店だとか。
入り口にあるカードショップ「kortti」(コルッティ)が
雰囲気をいきなりもりあげ、その奥は
フィンランドの空気ただよう快適カフェ空間。
約15席のこじんまりした店内に、フィンランドの巨匠
アルヴァー・アールトのシンプル美しい椅子がならぶ。
照明など細部にいたるまで気持ちが込められている。
…なのに、あまりにもひさしぶりの再会に興奮気味で、
素敵な空間をぶち壊す勢いでしゃべるわたしたち。
吉祥寺在住のコバさんが、見かねてたしなめる。
ごめんなさい店長さん、そして他のお客さん…。
ココロの中でそう詫びつつ、
いちばん興奮して大きな声なのはモリさんなので、
そしてモリさんは店主さんと知りあいなので、
たぶんこれは許される範囲なのだと(無理やり)思うことに。
ただ、興奮のあまり
お店の様子や照明の写真をとりそびれたのは残念不覚。
かろうじて撮った写真で、すこしは雰囲気が伝わるといいけれど。
***
下の写真の手前がカフェ空間、
壁をきった窓の奥がカードショップ「kortti」(コルッティ)。
korttiの壁面(写真右手)に小さな棚がたくさんしつらえてあり、
そこにいろんなカードが並んでいる。
カフェ空間のようすは、つぎの2枚から想像されたし
(のんきな写真ですみません)。
ちなみに、下の写真の水色のTシャツは、
この日モリさんが柴又でかってきた寅さんTシャツ。
行列のできる人気の北欧カフェで寅さんTシャツって…。
モリさんパワーに興味をおぼえた方には、
片桐はいりさんの『わたしのマトカ』(冬幻舎文庫)がお勧め。
あとがきをモリさん(森下ヒルトゥネン圭子さん)が書いている。
***
いよいよ待望のcafe moi コーヒータイム。
「なんだか頭がすっきりしない、エスプレッソでも飲みたい」
吉祥寺への道すがら、そう話していたトキさんとわたしには、特に。
このお店のコーヒーは、
注文してから豆をひき、丁寧にハンドドリップ。
豆は、徳島の自家焙煎珈琲店aalto(アアルト)coffeeのもの。
香りといい味といい、目の醒める美味しさ。
一杯550円で頭もすっきり。
ここはまぎれもなく、近場にあると嬉しいカフェ。
この懐かしメンバーでコーヒーとくれば、
一緒に注文したいのはシナモンロール。
学生時代、砂糖がたっぷりのった、
ハガキ2枚分サイズのアメリカのシナモンロールを
わけあって食べた仲だから。
でもここは北欧カフェ。
シナモンロールひとつとっても、アメリカとは一線を画す。
店主さんがだしてくれたのは、
「プッラ」と呼ばれるフィンランドのシナモンロールだった。
アメリカのものより砂糖ひかえめ、カルダモンとシナモンの香が漂う。
もっとも、フィンランドのcafeで食べたプッラよりも
スマートで洗練されているような?
あれはあれで素朴でおいしかったけれど、
東京でうけいれられるにはそれなりにアレンジも必要、
ということなのかもしれない。
*** *** ***
陽がすっかり傾いたころ、
コバさんが予約してくれた「金の猿」へと移動。
まずは、再会を祝し、ビールとジュースで乾杯を。
この日再会したわたしたちは、N大の交換留学プログラムの同期。
オールN大で7名、うち4名が芸術学部枠という不思議プログラムで、
もちろんわたしは芸術学部の「なんちゃって」組。
その同期7人のうち5人が女性だった。
専門もちがい日常的な接点はなかったけれど、
5人はときどき連絡をとりあい、なんとなく助けあった。
それが絆をつちかったのか、帰国後も親しくつきあっている。
ただ、5人全員であつまれる機会はへった。
モリさんのフィンランド移住まえに集まったのを最後に、
フルメンバーがそろうのは、なんと16年ぶり。
だから、この日のメインは、なんといっても会話。
心おきなく話せるよう、最初に食べ物をガンガン注文しておく。
テーマは「フィンランドで食べられないもの」。
魚なら、北海でとれるサーモン・サバ・タラは外して。
イカの塩辛にホヤに、
刺身も忘れちゃいけないし、
さつま揚げもいいな。
美味しい天ぷらも、日本ならでは。
レアな美酒「十四代」がメニューにあったので、これも。
山形県は村山市の高木酒造がつくる地酒だ。
鶏のたたきに、
鶏飯(けいはん)も。
これは鹿児島県の奄美大島や沖縄県の郷土料理。
鶏肉・錦糸玉子・しいたけ・パパイヤの漬物などの具を
熱いご飯にのせ地鶏スープをかけて食す。
東西南北、野山に田畑に海川、日本列島の恵みってすごい。
いつかまた16年くらいたっちゃったときにも、
5人であつまって、この恵みをともに味わうことができますように。