2013年6月の祝島(いわいしま)。
びわ実る季節。
実るほどに、こうべを垂れるのは、稲穂ばかりではない。
蚊とり線香を背負いつつ山でびわをもぎ、コンテナに入れて家へ持ちかえる。
わたしがお手伝いをさせていただいたのは
販売用ではなく、自分の分とジンギする分が主というびわ畑だけれど、
それでも結構な量になる。今年は豊作だったので、なおさらだ。
びわを袋から出し
まいらせ(平らな竹の篭)か発泡スチロールの箱をつかって仕分けてから箱詰め。
びわは傷みやすいので、乳児に触れるようにやさしく扱うのがコツという。
販売用はもちろん、ジンギびわのためにも、
祝島びわの箱を購入して用意しておく方が祝島には多い。
鮮やかな配色の魅力的なイラストを見れば、それも納得する。
こうして箱詰めされたびわで、
この季節、祝島と本州島をむすぶ定期船「いわい」はいっぱいとなる。
陽射しを一身にうけて実った天地の恵みが、わたしたちに
尽きぬちからを授けてくれるような気がする。