3月1日午後、
祝島沖・上関原発予定地である田ノ浦の周辺海域に
さいごまでのこっていた中国電力の作業台船2隻が去った。
翌日から海が荒れることが予想されたため。
すでに中電の海上での動きがへっていたので
この日はわたしも田ノ浦の浜にいた。
午前中に冷たい雨がふったこともあり、
焚き火にあたりつつ、神奈川から来られたという方からいただいた
淹れたてコーヒーで暖をとっていた。
そこに届いた「最後の台船いぬる」の待望の知らせ。
浜が喜びでわきかえる。
この浜を封鎖しようと、2月21日(月)、
中電は数百人もの人員を深夜2時ころから派遣した。
(その様子は以下のURLからどうぞ:
http://www.youtube.com/user/hakunamatataTJ )
「浜を封鎖する」とは、陸においては、
町道から浜へおりるスロープのまわりをフェンスで囲って
行き来できなくするつもりだったよう。
だが、夜明け前から駆けつけた人々の懸命の抗議で
浜の封鎖作業は中断され、いまに至る。
海を背に浜を左から眺めてみると
浜のあちこちにその爪痕がみられる。
浜の左側では
組み立てられたフェンスの支柱がそのまま倒れていたり、
支柱の材料が放置されていたり。
浜の中央部にちかいスロープの前では
組み立てられたフェンスの支柱がまだ残る。
日に数回、中電が雇った警備員や作業員らが
そのまえに屹立したり囲ってみたり、
中電の敷地内事務所から隊列を組んででてきて
浜を一巡していったり。
浜の右の方のスロープ横には、
一部網掛けされたフェンスの支柱がたつ。
この田ノ浦の浜で、どういうわけか、
能登半島の突端・珠洲の揚浜式塩田の塩にであった。
古来から近世まで海上交通の要所だった珠洲(すず)は
揚浜(あげはま)式の塩の里でもあり、
2003年12月に、
原発建設計画が浮上から29年目にして凍結された地でもある。
ここ田ノ浦でこの塩に遭遇する不思議。
最新の画像[もっと見る]
- 【ご案内】12/1(日)講演@東京・五反田/品川「のと地震の震源地をゆく〜原発がないのは偶然か」 2ヶ月前
- 【ご案内】12/1(日)講演@東京・五反田/品川「のと地震の震源地をゆく〜原発がないのは偶然か」 2ヶ月前
- 【お薦め】読書の秋に、『珠洲の海』(砂山信一 第一歌集・11月20日発売) 3ヶ月前
- 【ご案内】11/29(金)スライド&トークイベント「声をあげる人々が未来を変える~能登地震と原発」 3ヶ月前
- 【おすすめ】「新潟県巻町と根源的民主主義の細道」と副題にある名著、増補版! 3ヶ月前
- 【おすすめ】「新潟県巻町と根源的民主主義の細道」と副題にある名著、増補版! 3ヶ月前
- 「もの言う民が未来を救う」:神奈川新聞「2024衆院選 問う」10/27 3ヶ月前
- 「もの言う民が未来を救う」:神奈川新聞「2024衆院選 問う」10/27 3ヶ月前
- 【ご案内】10/28発売『現代思想』11月号に「帰りたいスズとジチ」 3ヶ月前
- 【ご案内】10/28発売『現代思想』11月号に「帰りたいスズとジチ」 3ヶ月前