先日ちょうだいした、鎌倉の洋菓子屋・レザンジュのオレンジケーキ。
なんともいえない程、おしゃれシンプルな包装。
開封してみると…
ケーキそのものも、とってもキュート。
でも、料理の究極の勝負どころは、なんといっても味だろう。
さっそく紅茶を淹れてティータイムにしよう。
茶葉は、いただきものの「丸子紅茶」。
日本の紅茶発祥の地・静岡の丸子(まりこ)で、
有機微生物農法で手塩にかけて育てた緑茶の生葉を
つかって作りあげたものだとか。
…オレンジの風味とアーモンドのコクが文句なしに美味、
たかい満足感をえられるオレンジケーキと言っていい。
紅茶は、すっきりした味わいでケーキとの相性もよし。
話はかわるが、
瀬戸内海の最後の聖域とも呼ばれる山口県上関町の祝島(いわいしま)は
先週末以来、またしても騒然としているよう。
*** *** ***
祝島住民 一斉に反発 (2010年03月25日朝日新聞)
◆説明会再中止 反対理由問われ
中国電力が上関町祝島で予定していた上関原子力発電所建設計画についての
住民説明会は24日も、中電社員らが定期船から一歩も島に足を踏み込めない
まま中止になった。定期船の発着場はこの日も反対派の住民の怒声が飛び交い
騒然となり、中電側の「反対する理由を聞きたい」という呼びかけに、
住民が一斉に反発する場面もあった。
中電上関原子力発電所準備事務所の岩畔克典所長ら14人の社員は
この日も午前10時に室津港発の定期船で島に向かった。
発着場には「上関原発を建てさせない祝島島民の会」(山戸貞夫代表)
の住民ら100人余りが雨がっぱ姿で待機。一般客が下船した後、
出入り口を旗などでふさいで「対話」を拒んだ。
「皆さんのご意見を聞きたい」「28年前の白紙に戻せ。
今さら何をしにきたんか」といった押し問答が続くなか、
中電側が「どうして反対なのか聞かせてください」と呼びかけると、
反対派住民からは「ああ、情けない」などの声が広がった。
中電側の呼びかけは約1時間続いたが、この日も断念に追い込まれた。
(続きは以下のURLへ:
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000001003250005)
*** *** ***
上関原発建設計画:祝島説明会
150人抗議、連日阻止/山口(2010年3月25日 毎日新聞)
◇「28年の苦しみ分かってない」
中国電力が上関町祝島で開催を目指す原発説明会は、24日も
反対派の島民に阻止された。約150人が祝島港に抗議に詰めかけ、
23日と同様、中電社員は定期船の発着場に下りられなかった。
中電は25日も島を訪問するが、説明会開催の道筋は見えていない。
社員14人が乗った定期船が到着すると、反対派は乗降口をのぼりや旗で
ふさぎ、「埋め立て反対」などと書かれた布で船の窓を覆った。平生町田名
埠頭(ふとう)で09年9~10月、建設予定地の埋め立て工事を阻止する
島民らの行動を知り、全国から集まった支援メッセージの布などという。
対話を呼びかける社員に対し、島民は「原発を建てるための説明ならいらん」
などと返答。中電が「どうして反対なのか聞かせてほしい」と訴えると
「(原発計画浮上後の)28年の苦しみが分かっていない」との声が出た。
中電は折り返しの定期船で引き返した。
(続きは以下のURLへ:
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20100325ddlk35040461000c.html)
*** *** ***
上関原発の予定地から約4キロ対岸・祝島では、
住民の9割が原発計画に反対していると聞く。
その地へ、中国電力はこれまで28年のあいだ
原発計画の説明に来ることはなかったとか。
そのこと自体、耳をうたがいたくなるけれど、
それにしてもやはり、いまさら何故、いったい何を説明に?
と、わたしでも思ってしまう。
同時に、「28年の苦しみがわかっていない」という文字に、
やはり原発計画の予定地だった石川県珠洲市できいた言葉を思いだす。
「俺の青春をかえせ」――原発建設のあかつきには全戸移転と
なるはずだった町にくらす男性が、2000年夏の珠洲市長選挙のさいに
吐きだした言葉だった。原発計画の浮上からちょうど四半世紀というときだ。
当時まだ30歳になる前だったわたしは、25年ものあいだ
原発計画問題と対峙して生き(ざるをえなかっ)た彼らの人生をおもい、
胸つぶれた。
「協力をお願いしたい」「理解を求めたい」「対話したい」といいながら
人の人生の大半の歳月にわたり過酷なストレスを強要しつづける、
それを正当化しうる大義など、果たしてあるのだろうか。
もちろん電力会社の社員にとっても、
住民に過酷なストレスをあたえなければならない業務が
ストレスになることもあるだろう。そういう話は珠洲の例でも実際に耳にした。
原発立地がどちらにもストレスを強いるということを
念頭においておくことは意味があるように思う。
だからといって、「どっちも辛いんだ」と両成敗で終わらせることはできない。
電力会社の社員たちには配置転換があり、一定期間をたえれば
そのストレスから逃れることができるから。
珠洲に暮らす人びとにその選択肢はなかったし、
祝島にすむ人びとにもその選択肢はないだろう
――原発計画に同調するか否かを問わず。
その意味で、「推進派」「反対派」という呼び名で
予定地周辺にくらす人びとを色分けしてみることは
あまりに一面的にすぎるばかりか、問題を矮小化さえしていると思う。
…ならば、どんな呼び名が? そして、わたしの立ち位置は?
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