大船観音とマンション：市の開発許可は違法

大船観音の前のマンション計画にかんして、
８月２６日、横浜地裁が
開発計画を許可した鎌倉市の対応を「違法」とした、
というニュースが報じられた。

この計画をめぐっては、県の開発審査会が
開発許可を取りけしたという経緯がある。
開発業者側はそれをうけ、
「開発許可を取りけす」という同審査会の裁決を
取りけしてくれ、と裁判をおこしていた。

報道によれば、判決では
石渡徳一・鎌倉市長の責任が指摘されているという。
業者側から鎌倉市への損害賠償請求の可能性も
少なくない状況のよう。

大船観音前マンション訴訟の現場では
マンション自体の建設には至っていないが、
山がほぼ垂直に近く削られたままだという。

工事によって、切りたった崖の上に
自分の家が建つ格好となってしまった人は、
さぞかし不安な思いで暮らしていることだろう。
現場の安全対策が急務であることは間違いない。

それでなくても、ここ１０年前後の鎌倉の変貌には
驚きを隠せない。のり面だった崖が
あちこちで削られ、家が建っていった。
「こんな崖にまで大丈夫？」と案じてしまう程。

おりしも鎌倉では、任期満了にともなう市長選挙が
１０月２５日に行なわれるという。
鎌倉市の有権者は約１５万人。じっくり選ぶときかもしれない。