江別市 四季のみちは北海道電力江別火力発電所の専用線路跡地を活用
したものです。
ディーゼル機関車
各地の炭鉱から石炭をいっぱい積んだ石炭貨車が江別駅に着くと、そこから発電所まで
約2キロメートルの引込線をこのディーゼル機関車が石炭貨車を引っ張って、1日何回も
往復していました。
形は小さいけれどとても力があり、12~13両の貨車をらくらくと引っ張ることができました。
石炭貨車(セキ車)
石炭を運ぶため特別な形をしているこの貨車は、1両で30トンの石炭を積むことが
できます。
炭鉱で積みこまれた石炭は、機関車に引かれて発電所まで運ばれ、そこで貨車の
底のふたを全開にして石炭を貯炭場へ通ずるベルト・コンベアーの上へ落とします。
多いときには、1日に80両の石炭貨車が発電所で使う量の約半分(2500トン)の
石炭を運びました。
蒸気タービン(温室みたいなところに格納されています)
火力発電所では、ボイラーで作られた高温・高圧の蒸気をパイプを通して蒸気
タービンへ送り、タービンを1分間に3000回転まわします。この力で発電機をまわし
電気を発生させます。
ここに展示したのは、12万5千キロワットを発生する蒸気タービンの回転体(タービン
ローター)全体で、高圧(10段)、中圧(12段)および低圧(5段×2)から成って
います。
1平方センチ当たり127キログラムの圧力、538℃の温度の蒸気を1時間当たり約373
トン使って12万5千キロワットの電気を発生しました。
火力発電所のしくみ(石炭から電気になるまで)
微粉炭機(ミル)
微粉炭機(びふんたんき)(ミル)
火力発電所では、石炭を細かい粉(微粉炭)にしてもやしますが、この石炭を
粉にする機会を微粉炭機(ミル)といいます。
微粉炭機(ミル)には、ポールまたはローラーを利用して石臼のように石炭を
粉砕する立て形(Eミル)と横形(チューブミル)の微粉炭機(ミル)を使って
いました。
ここに展示したのは、立て形微粉炭機(Eミル)の石炭粉砕部で、1時間に
15.5トンの石炭を粉にする能力があり、12万5千キロワットを発電するのに
5台の微粉炭機が使われました。
EL70微粉炭機
製造番号 70082
製造年 昭和37年
バブコック日立株式会社
しゃ断器
発電所とか変電所では、18万7千ボルト、1000アンペアといった高電圧、
高電流の電気をあつかいます。送電線の作業とか事故時、また、発電所の
作業とか事故時、電気回路を切る必要があります。このスイッチがしゃ断器
です。
しゃ断器のスイッチ部分は、電気の絶縁体である空気、油、もしくは絶縁
ガスなどでつつまれた、いろいろな形式のものがあります。
江別発電所では、油を使った油入しゃ断器(OCB)が使用されていました。
油タンクには、5000リットルの油が入っていました。
四季のみち
牧場町45番地・若草町13番地・一番町6番地
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