少し偏った読書日記

エッセーや軽い読み物、SFやファンタジーなどの海外もの、科学系教養書など、少し趣味の偏った読書日記です。

プロジェクト・ヘイル・メアリー

2023-09-22 20:45:35 | 読書ブログ
プロジェクト・ヘイル・メアリー(早川書房/アンディ・ウィアー)

久しぶりの、圧倒的なSF。冒頭、名前も思い出せない主人公が、だんたんと事態を理解していく様子がたまらない。その楽しみを損なわないためには、ほとんど何を書いてもネタバレになってしまいそうだ。

という訳で、ストーリーと関係のない話をいくつか。

この作者は『火星の人』と『アルテミス』を書いている。いずれも見かけたことのある作品だが、読んでいない。多分、前者は映画の原作として知ったため、あまり読む気がしなかったのだろうと思う。(読んでみたい気はする。)

解説によれば、アメリカンフットボールの試合の終盤で、一発逆転を狙う神頼みのロングパスを、ヘイル・メアリー・パスと呼ぶそうだ。つまり、タイトルは、プロジェクト『イチかバチか』。

いずれにしても、「科学の楽しさ」というものが存分に楽しめる作品。そして、ハラハラドキドキが、最終盤まで続く。SF特有の読みにくさもなく、SFファン以外にも、まちがいなくお勧め。

今回も書影はなく、猫画像。




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