星くずの殺人(桃野雑派/講談社)
宇宙ホテルを舞台とする連続殺人を扱うミステリ。
初見の作家さんだが、図書館の新刊書コーナーで見つけて、SF仕立てのミステリかなと思って借りてみた。
読み始めて2時間あまり。一度も本を手放すことなく読み終えてしまった。
まず、時代設定が絶妙。宇宙ホテルはまだ実現していないから、近未来ということになるが、格安設定で3千万円の宇宙旅行は、もう少しで何とかなりそうだから、SFという感じはあまりない。
殺人事件では、「誰が」と「いかにして」に加えて、動機(ホワイダニット)も重要な要素だが、その3つすべてにおいて、十分な趣向がこらされている。なぜ宇宙ホテルを舞台としたのかも、読み終えれば、その必然性に納得する。
ほかにも、型破りな登場人物など、おすすめポイントはあるが、多くは語らずに、印象的な末尾の文章だけ、引用させていただきたい。
「……地球、丸いわ。」
宇宙ホテルを舞台とする連続殺人を扱うミステリ。
初見の作家さんだが、図書館の新刊書コーナーで見つけて、SF仕立てのミステリかなと思って借りてみた。
読み始めて2時間あまり。一度も本を手放すことなく読み終えてしまった。
まず、時代設定が絶妙。宇宙ホテルはまだ実現していないから、近未来ということになるが、格安設定で3千万円の宇宙旅行は、もう少しで何とかなりそうだから、SFという感じはあまりない。
殺人事件では、「誰が」と「いかにして」に加えて、動機(ホワイダニット)も重要な要素だが、その3つすべてにおいて、十分な趣向がこらされている。なぜ宇宙ホテルを舞台としたのかも、読み終えれば、その必然性に納得する。
ほかにも、型破りな登場人物など、おすすめポイントはあるが、多くは語らずに、印象的な末尾の文章だけ、引用させていただきたい。
「……地球、丸いわ。」
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