三太郎一家・福猫はどの子!PART7(完結編)

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飼えなくなった猫をどうするか

2018-01-07 12:42:27 | 動物愛護精神とは
猫の引き取りを押し付ける方々に言いたいことは一つ。
目の前にいる可哀想な猫を、なんとかしたい気持ちは分ります。猫が引き取りされれば、あなたは
それで問題は解決するでしょう。でも引き取りした私には、この猫が死ぬまでの費用と手間と、
看取った時の悲しみがあるのですよ。それに対する対価を可能な金額をお支払いください。


キジ白チーちゃん。推定年齢は20歳となりました。抱っこしているのは私の娘です。
2015年、16年は私にとってハードな年だったので、チーちゃんの保護を
頼まれたのがいつ頃で、引き取ったが何時なのか正確な日は定かではないのですが、
娘が言うには娘の家で暮らし始めたのは2016年の6月ではないかと。
その前、私の事務所でも生活していました。



その半年前くらいに、当時チーちゃん(18歳)と桜君とサビちゃん(6歳)の
貰い手探しを頼まれました。高齢の飼い主さんが病に倒れ、3匹を残してそのまま入院。
外国で暮らす娘さんご夫婦(ご主人はドイツの方)が急遽帰国され、猫の面倒をみていました。
知人を介しての私への相談で、かなり困っておられたので、貰い手探しに協力。
6歳の2匹は保護猫カフェに来られた方に決まりましたが、高齢猫のチーちゃんには、
貰い手はまずいないと思い、最終的には私が飼うしかないのかなと考えていました。
当時、保護猫カフェでの飼育には、月額1万円の飼育費をいただいていましたので、
その金額を伝えたところ、「お金がない」とのことでした。
お母様の預金を勝手に使うことができないのが理由です。
何かにつけて「お金がない」は、口にされていました。
お二人ともドイツ在住。ドイツは動物愛護先進国です。娘さんは自分達の愛護精神を
強調され、時には死んでしまった愛犬の話を泣きながらされていました。
愛護団体への寄付をしていることなども、何度も話されていました。
でも、うちの保護猫カフェへの寄付はありませんでした。
飼育費用を要求した私には飼育依頼はなく、チーちゃんの引き取りをしてくれる
ボランティア団体探しておられました。

「日本で猫を無料で引き取るとこなんかないです。無料の場合は怪しいですよ。
預ける場合は必ず下見してくださいよ。猫は届けてくださいよ。自分で飼育される環境を
確かめてくださいよ。」そうアドバイスしながら、どうなるか見守っていました。

お母様は施設に入所。娘さんご夫婦の帰国する日が近ずいてきました。
帰国前にお二人は旅行の予定をたてていたのです。
焦っている様子は見えていました。毎日、電話があるのです。
泣きながら、チーちゃんを手放す辛さを言うのです。私に。でもお金はないのです。
明後日が旅行の日という日に、結論がでました。
なんと!無料で引き取ってくれる団体があったとのこと!
明日、車で引きとりに来てくれる。下見もしない。時間がないから。旅行があるから。




私は怒りました。心の中で怒鳴りました。チーちゃん置いてドイツに帰れ!
でも大人なんでね、和かに言いました。「私が飼いますので、チーちゃんを置いていってください。
チーちゃんの最後を看てくれるボラさんを探しますから。」
そしてチーちゃんは娘のところへいきました。めでたしめでたし。でしょうか?
結局、私が無料で引き取りました。チーちゃんのために。何が悲しくて18まで長生きした猫を
怪しい団体に渡さないといけないのか。売られるかもしれないのですよ。動物愛護精神が
あるのかないんか意味がわからないです。その後、このごドイツご夫婦からの連絡はありません。
私がアホですね。また騙された?
でもチーちゃんは娘夫婦に大切にされ、最後の時間を過ごしています。
ここ3ケ月くらいで急に衰えてきました。もう長くはないのでしょう。
施設に入った飼い主さんが去年の秋に亡くなったことを、ご近所の方から
聞きました。高齢者が飼う動物の問題は、これからどんどん増えていくでしょう。
なんとかしないといけませんね。誰がなんとかするのやら。



福岡の保護猫カフェのブログ記事「大切なお知らせ」
を読み、今日のブログを書いてみる気になりました。
一番、気になった部分を抜粋させていただきます。押し付け方には色々あり!かな。

時期によって波はありますが、”引き取り”の電話は多い時期は毎日数件かかってきます。

「引っ越しで飼えなくなったので」「飼っていた兄弟や親が病気になったので、亡くなったので」

当店でお引き受けした猫たちも、上記理由が多いです。当店は無償での引き受けは一切しておらず、

その子の状態に合わせて今後の生活費をいただいています。ご飯代や医療費などを加味するので、数十万円になります。

なので、そのことをお伝えすると「お金とるの!?保護猫カフェのくせに!」と罵声を浴びせる人

「おたくが引き取らないなら殺すしかないな!」と脅してくる人など普通では考えられないような

身勝手で酷い言葉を吐き捨てる人たちも少なからずいます。


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