三太郎一家・福猫はどの子!PART7(完結編)

三太郎一家を応援してくださった方々に送るブログ
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膀胱結石になった羽ちゃん/9才

2023-05-08 14:48:03 | 保護ねこを看取るとき

前回の記事の続きです。

口の中に手を突っ込んでしまった猫、タタミ君を病院に連れていった日に、

寝たきりの猫、羽ちゃんも連れて行きました。ここ1ケ月くらい、排泄の仕草が

変だなと思っていたからです。排便の回数が毎日ではなくなり、

2日か3日に一度になっていたので、便秘の改善をしなくてはと考えていたのと、

尿を出す仕草が、これまでとは違うと感じていたからです。

羽ちゃんは歩けません。手足をバタバタとして身体の位置や向きを変えます。

寝返りはできません。自力で動いても30センチくらいです。

動くから、オムツはできないのです。すぐ外れます。

自然に出させて、汚れた布団を(枕の汗取りマットを何枚も重ねて使用)

取り替える飼育方法です。もちろんケージ飼いです。

排尿の前には首を持ち上げて、2本の後ろ足を元気よく動かします。

排泄するために、力を入れているのでしょう。3〜4分くらいバタバタした後に、

片足をあげたまま、ピューと尿を飛ばすのですが、

最近、そのバタバタする時間が長いと感じていました。

15分くらいバタバタしても、出ていない。バタバタを何度もする。でも尿は出ていない。

朝には布団が濡れているから、夜中に出たとだと確認するの繰り返し。

何度も確認するのは大変だから、獣医さんから膀胱の触診の方法を習って、

排泄の時間を知りたいと思っていたのです。便も同じです。

触診で溜まっているのかどうか、分かったら楽だなと思ったのです。

それで病院に連れていきました。先生は私の疑問を聞いてすぐに言いました。

「膀胱炎とかじゃないかしら」

私はびっくりしました。そんなこと、想像したことがなかったからです。

羽ちゃんは、手足麻痺でも健康そのもの。風邪をひいたのは、1度だけ。

触診後、「エコーで見ましょう」と言われ、2度びっくり。

エコー?なんのために?分かりませんでしたが、結果、小さな膀胱に

私でも、分かる大きさの物体が見えました。膀胱結石。

正直、診断名を聞いてショックでした。

寝たきりの猫では、生活スタイルは自分では選べない。

飼い主が決めた、飼育方法を行う。病気が生活習慣病であれば、

全て、私のせい。そう思って、自分を責めました。

結石ができる原因は食事の内容、運動量、水分摂取量。

運動は排泄時のバタバタしかないので、改善するべきは食事と水分量。

思いあたることがあります。ここ1年、子猫からの習慣であった1日3回に分けてあげていた食事を、

2回に変更したのです。理由は太ってきたのと、2回のほうが、私が楽だからです。

ウェット中心の食事から、カリカリを増やしたのです。これもカロリーを減らすためでした。

年齢的に腎臓が悪くならないようにと、たんぱく質を減らしました。

食事が3回が2回になったので、水分補給も2回となった。食後は必ずシリンジでお水を上げます。

水の量はシリンジで5〜6回程度。ウエットが多い食事では、

水分補給は多く必要ないと認識していました。沢山食べれば、排泄物も増える。

処理も大変という認識もありました。飼育者である私の、手抜きの考え方が悪い。

便がゆるくなると、毛につきます。洗う回数も増える。だから、コロコロのウンチになるよう、

調整していました。間違いなく、結石は私のせいです。アホですね。

飼育のプロにはなれない。経験してから、勉強してる。猫に申し訳ない。

反省したら、改善するだけです。食事を3回に戻しました。水分補給も3回。

ごはんは療法食に切り替え。お金と手間はかかりますが、

これで結石が小さくなれば、楽なものです。

てんかん持ちなので、手術はさせたくないのです。

ウェットはロイカナのユリナリー、ヒルズの尿ケアをホームセンターで買ってきました。

高いです。カリカリはペットラインのストロバイトブロック。これは病院で購入。高いです。

カリカリもふやかして、水分を含ませる。なんでも、よく食べますよ。

食事を変えて、すぐに尿の量が増えました。バタバタの時間も観察しています。

私の寝るベッドと平行に、羽ちゃんのベッドを置いているので、私は深夜でも、

目を開ければすぐに、羽ちゃんを観察できるのです。てんかんの発作がでるのが、

だいたい深夜か明け方なので、そうしているのですが、てんかんは、ここ3ケ月は起きていない。

運動量を増やすことはできるのか。手足を動かしてあげたり、マッサージをするしかないかな。

時々、ケージ以外の場所でも遊ばせています。環境を変えても怖がらない。

私が声をかけながら、一緒にいるからだと思います。羽ちゃんにとって、私が全世界なのです。

タタミ君は抜歯手術をすれば、口内の痛みがなくなります。

痛みをとらなければ、また手を突っ込むかもしれない。

手術費用は5万くらいかな。とりあえず薬で痛みを無くしています。

タタミ君。3キロしかない。前は5キロ以上ありました。年齢なのか痩せてきています。

あーこれから、高齢猫がどんどん死んでいくのだろうな。きっと看取りが集中する時期が来る。

耐えられるかなと、思っていたら、一昨日、7才の猫が突然死しました。

ショックでした。多頭飼育は根性つきます。泣いている暇はない。最善を尽くすのみ。

実は連休が始まるまえに、カラスの雛の死骸に遭遇したのです。大きな雛でビックリしました。

嫌な予感もしたのです。まだ書き足らないことがあるので、なるべく早めに書いてみます。

 

⬇️やせる前のタタミ君。毒薬中毒の後遺症なのか、斜頸。

運動能力と知的レベルも、他の猫より低い。でもその分、純粋で子供のよう。

 

 

 

私のシェルター運営を支えてくれるサポーターを募集しております。

現在43名のサポーター、マンスリー102、000円です。

シェルター運営費用の目標金額は30万円(家賃を含む)です。

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補液を止めるとき

2023-01-12 13:56:18 | 保護ねこを看取るとき

READYFOR継続寄付型プロジェクトにおいて現在サポーターの方は44名。

マンスリー109、000円となりました。ありがとうございます。

私がこのプロジェクトを公開したのは、昨年の5月です。

寄付型プロジェクトは、従来のクラファンとは異なり新しい試みで、

当時プロジェクトの数は、それほど多くはなかったのですが、

今はとても増えております。それだけ多くの団体が支援を求めているのです。

長く生きておりますが、こんなに短期間に物価が上がった経験は持ちません。

普通に、生活をすることさえ難しくなっています。

特に小さな命を守る活動においては、大きな影響が出ていると思います。

そんな中、私のシェルターで飼育する猫たちは、多くの支援者の方々に支えて頂き、

きちんとした飼育、私の理想の飼育方法が実践できるようになってきました。

支援者の方々に心から感謝しております。

 

1月10日のお昼過ぎ。腎不全であった三毛猫ジュンが静かに逝きました。

ジュンの受診時のこと

若いのに毛艶悪く、食べる量が少なくなり、何か病気を持っているとは思っていましたが、

人慣れしていないので、捕まえること事態がストレスとなる猫だと思い込んでおり、

食べている限りは無理に、病院に連れて行くことはしないと決めておりました。

しかし昨年の11月、全く食べなくなり、このままでは死んでしまうと思い

捕まえて病院へ。若年性腎不全と判明する。

獣医さんからは、とにかく補液を、毎日するよう指示されました。

人慣れしていない猫に対して、無理やり捕まえての補液はストレスとなります。

捕まるだけで、猫は怯えます。怯えた猫をケージに閉じ込め、朝晩、押さえつけ補液する。

長期間のケージの中だけの飼育。それが猫にとって、本当に良いことなのか。

ずっと悩んでいました。腎不全は完治しません。死ぬまで補液が必要となります。

猫は嫌でしょう。長生きしたいとも思っていないでしょう。

補液は延命なのか治療なのか(悩んでいた時のブログ)

看取りを多く経験して、結論は出ています。

1日でも長く生かすではなく、1日でも多く快適な暮らしをさせる。

そう決めています。特に、人慣れしていない猫は自然にさせる。

部屋に放したままのジュンへの補液は、毎日は無理でした。

熟睡している時を狙い、手早く捕まえて補液。

補液したらリリースを繰り返しました。回を重ねると、猫が賢くなり、

私の手が届く範囲で、熟睡をすることが減っていきました。

補液の回数も減る。食欲がなくなる。目に見えて痩せてくる。

死ぬ数日前には、二階から降りてうろうろするようになりました。

猫は死ぬ前に、冷たい場所を探します。死が近いと感じました。

この時点で補液を止めようと、思っていましたが心の片隅では、

「あと1回打てば、3日は長生きするかも。もう一度、ササミを食べるかも」

捕獲すべきと、日に何度もジュンを見ました。ジュンも熟睡しない。

見られている気配で、私を見るの繰り返し。

私の迷いを、ジュンは見抜きました。猫は不思議な生き物です。

ジュンは死ぬ2日前、私に抗議しに一階の台所まで来ました。

痩せて歩く姿も痛ましい姿だったのですが、高い椅子の上にジャンプして乗り

私の顔を見ながら、大きな声で何度も鳴きました。

「やめて!やめて!もうやめて!私を見ないで!ほっといて!」

そう聞こえました。鳴き終えてジュンは、一番寒い場所、リビングの

ベッドに入り昏睡状態となりました。

静かな呼吸を繰り返し、翌日のお昼過ぎに、私の見ている前で逝きました。

全く苦しまない死に方です。後悔の無い、良い看取りとなりました。

お疲れ様でした。ジュンちゃん。練馬区石神井台3丁目で子猫で保護。

猫に餌をやるだけの、無責任な人の家で生まれた子。それも人の食べ残しや竹輪。

捕獲当時は、ケージの中で飛び逃げるほどの怖がり猫で、獣医さんには、

この猫は飼うのは無理と言われました。そこから8年です。穏やかになったものです。

長くは無い猫生でしたが、幸せだったと思います。姉妹のネネは健康そのもの。

ベッタリ仲良しの姉妹ではなかったので、ネネは後を追うことはしないでしょう。

理想の飼育とは、猫にとって良質なフード、適切な医療、ストレスのない環境作りです。

シェルター運営は誰にでもできることでは有りません。猫が好きと言うだけでもできません。

ネット上で保護団体の批判が出る度に、自分の経験を思い返します。

最初に批判する人は少人数。その人達は、どのレベルの知識と経験を持っているのだろうか。

人を批判するには、確信と自信がないとできないと思う。

ネット上で批判することは簡単です。活動を継続している人は人生賭けています。命賭けている人もいる。

批判する人、批判される人。どちらが正しいかは、知っているのは本人のみです。

拡散する人は、よく調べてからお願いいたします。

私は一人の変な人のために、保護猫カフェ閉店に追い込まれました。

簡単に言うと、その人はクレーマータイプ。

シェルターでは、朝一の室内は汚れているのが当り前です。

その時間帯だけを見て、劣悪な環境と批判する。

病気の猫を1匹見て、病院に連れていかないと批判する。虐待と言う。

猫の生活を一日24時間、毎日、365日見てからの批判なら受けますが、

たまに来て、見るだけの批判は嘘に近い。でも嘘は噂となり広がる。

この世には、人を陥とし入れる人間が存在するのです。

その事を知って欲しいと思い、普段は書かない批判を書いてみました(笑)

お金が沢山あって、シェルター運営の基盤が完璧で、将来の不安がなければ、

理想の飼育ができるはず。批判も無いはず。なんと貧しい国なのか。日本は。

シェルター運営に、行政からの支援は無いのです。NPO法人にしても、

個人のお金が無いと運営はできないのです。まして今の猫を救う活動は、

多くの個人の活動に支えられている。批判する時間があったら、

あなたも自腹を切って活動してみなさい。

やれば苦労が分かり、簡単には批判できなくなるはず。と、私は思っています。

ついでに書きます。(最近、みた批判記事を見ての感想)

死んだ猫を冷蔵庫(あるいは冷凍庫)に保管することは、当たり前のことです。

シェルターでは、死体の保管場所設置が義務ずけられています。

葬儀場でも、遺体は焼くまで冷凍庫で保管します。

猫を多く保護すれば、多くの病気があり、多く死ぬのです。正比例となる。

多く飼育すればするほど、1匹に使える医療費は限られてくる。ここは反比例。

FIPの猫1匹に100万円を使うことは不可能。多頭飼育ではできない。

死ねば、葬儀代もかかるのです。安く焼くために、纏まった数で焼くのも当然だと思う。

冷蔵庫の死体を撮影して公開する人の気持ちの方が、私には恐怖で理解できない。

批判するのであれば、他に方法があるでしょうにと、感じました。

以上です。

 

【ご支援のお願い】
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お墓猫のシロ君が逝きました

2022-12-22 15:03:26 | 保護ねこを看取るとき

12月21日の早朝、私の猫専用供養碑がある、ペット霊園ニルバーナ敷地内で、 

長年、暮らしていたシロ君が霊園内の、お庭で死んでいたそうです。

まだ少しだけ温かみが残っていたそうです。

可愛がってもらっていた、職員さんが来るのを待っていたのでしょう。

痩せることもなく、穏やかな顔。突然死ですね。猫の突然死は多いのです。

(過去ブログに書いております。猫の突然死は多い)

朝一に職員さんからのメールでお知らせを受け、涙が自然と湧きました。

猫の看取りを多く経験しているので、最近では、人も猫も死で泣くことが無くなり、

淡々として気持ちで、別れを受け止めるようになっていたのですが、シロ君には泣かされました。

どうしてか。それは数日前のお墓参りの時、シロ君と話をしたからです。

もうシロ君とは長い付き合い。私がお墓の掃除をしていると、どこからか来て、

挨拶してくれます。お土産のオヤツを上げるのが習慣だったのです。

2022年12月16日のお昼。死んだ愛猫お豆が夢に出て、急ぎお参りした日。

無視するシロ君

シロ君は霊園を守るボスでした。新しい猫が来ると、喧嘩し追い出す。

頬が膿んで血が出たのは、数えきれない回数。もちろん去勢済み。

お腹に歯型のような小さな穴が、ついていたこともありました。

私が想像するのは、タヌキとかハクビシンとかとも戦っているのではないか。

とにかく心配が絶えない子でした。人に対しては媚びることなく、でも穏やか。

ご飯を食べたら、どこかに行くタイプ。霊園内には、温かな寝床も設置してありますが、

そこで寝ているところを、私は見たことはない。いつもお庭の真ん中、陽だまりでマッタリしていました。

死んでいた場所も、その場所とのことでした。シロ君を保護することは、ずっと悩んでいました。

シロ君のように、外で堂々と生きている猫を、部屋に閉じ込めて飼育する事が良いのか悪いのか。

保護活動を継続していた私には、常に有る課題です。

猫の幸せな生き方は何か。自由のある外か。自由はないが、空腹も寒さも危険もない室内か。

両方試しはできないので、猫の生きる道を選択するのは人間。

結論は出ています。猫の性格によるのです。

これがシロ君の最後の写真となりました。撮影しながら後ろ姿を見て、この子は外が好き。

重病で倒れた時には、保護をする。そう決めたばかりでした。

バイバイ!シロ君。いい人生(猫生)だったね。お疲れ様でした。

あなたのことは忘れないよ。

シロ君を愛し頼っていた、茶シロのママちゃん。シロ君はママちゃんを守っていた。

昨日の夕方、シロ君とのお別れに行ったときに職員さんに、お願いしました。

ママちゃんだけは、保護させてください。ママちゃんは一匹では生きていけないから。

ママちゃんも13歳は超えています。最近、お口が痛くて投薬で食べることができているだけで、

もう長くはないと思います。1日も早い保護を希望します。

猫は寂しいと死にます。何度も経験してます。

最後のツーショット。

 

私の中のベストショット。シロ君ありがとう。

 

 

 

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口角炎/カールママの治療

2022-12-18 13:23:03 | 保護ねこを看取るとき

近づいてもじっとしているが、ある一定の距離以上近づくとネコが突然逃げ出す。

この距離を逃走距離と呼ぶそうです。

我が家で、この逃走距離が一番に短い猫を、病院に連れて行きました。

保護猫カフェ運営中に、母猫と子猫1匹一緒の保護依頼でした。

現在、母猫の推定年齢は7、8歳。子猫(カール君)は、大きく育ちましたが2年前に、

若年性腎不全と、口内の炎症を同時に発症。まだ若いので、入院させて腎不全の治療をし、

数値が安定した後に、全顎抜歯手術を行いましたが、経過悪く死亡。人慣れした、良い子でした。

https://blog.goo.ne.jp/safumineko5656299/e/cac0e28d23cb08bce88f43ce66797a21

母猫は、全く慣れないままです。猫同士は問題はないのですが、私に近寄ることは、絶対にない猫です。

保護時からお口の痛い子で、食べる時に痛い痛いの仕草(前足で口を何度も擦る)を日常的に行っていました。

口内が痛い原因は、口内炎、歯肉炎、潰瘍、歯が抜ける前のグラグラする時、抜ける時。

人間も口内炎が舌の先や、舌の付け根にできた時は、とても痛いですよね。

猫も、いろんな場所にできます。歯肉炎は歯茎全体が、赤くなり口臭が強くなり痛みがでます。

潰瘍が舌の上にできる猫もいるし、喉にできる猫もいます。食べ物が喉を通過できないと餓死となる。

口内の痛みは、死につながります。辛い病気です。カールママには痛みが出ると、ご飯の中に薬を入れて

食べさせてきました。食欲旺盛な子なので、それができていました。

カールママを、病院に連れて行く前日の写真です↓

口の周りが血だらけになっていました。血が出たのは初めて。きっと口の中が膿んでしまい、

グチャグチャになってると想像しました。食べることを止めて、水だけの生活が数日となり、

このままでは死んでしまう。なんとかせねば。覚悟を決め、捕獲のチャンスを狙っていました。

私の飼育方法ですが、普段からケージを大量に設置しています。

ドアは開けて、中に寝床を作ります。猫は狭い場所が好きなので、

皆、よく入って寝ています。カールママも、時々入っていました。

12月15日の昼間、ケージの中で寝ていたので、そっと扉を閉めました。

ケージに入れば扉を閉めたまま、洗濯ネットに入れる技を持っております。

簡単に捕獲でき、何時もの病院を予約しました。

洗濯ネットに入れても大暴れする猫です。診察は大変な作業となります。

軽い鎮静をかけましたが、やはり逃げました。神経質な猫は、鎮静の効きが悪い。

診察台から飛び、逃げ回り、窓に張り付くカールママを素手で私が捕獲。

それから先生との共同作業で、口を開けて見ました。

なんと口の中は赤くない!口角がただれていたのです。口裂け女状態でした。

びっくりしました。想像もしていませんでした。

だから痛い痛いの仕草が、口角を擦るだったのです。口内炎の他に口角炎もあるのですね。

知らなかったです。何匹、看取っても専門的な知識はつきません。

抜歯手術は、後日にしました。食べていなかったので、体重が3キロを切っていたことと、

捕獲のストレスで死んでしまうといけないので、しばらく家でケージ飼いをすることを希望しました。

しかし、ケージの中で暮らすこと2日。3日目の朝にケージから出てました。

私のケージの扉の締め方が甘かった。猫の出たいの執念は凄いのです。きっと一晩中、

ケージの隙間に手を突っ込んだのでしょう。

本人、痛みがとれて何事もなかったように、何時もの場所でのんびりとしていました。

やれやれ。2度とケージには入らないでしょう。

コンベニアとステロイドの注射。2週間程度は痛みがとれますが、薬が切れると痛みがでます。

逃走距離2メートル↓口角の赤みがとれています。安らかな寝顔。

「なんか用?」同じく2メートル↓

12月1日(前回の記事)に受診させた、腎不全末期のジュンですが、生き延びています。

毎日は無理ですが、2日か3日に一度は捕まえて補液しています。毎日、行うと隠れてしまうので。

補液にかける時間は2分です。熟睡している時を狙って、一瞬で洗濯ネットに入れカゴに入れます。

捕獲前に、補液の準備を済ませておき、カゴに入れたらすぐに針を刺す。液を入れるのに1分もかかりません。

終わったら部屋に放すを繰り返しています。放すとキョトンとしています。

前回、病院に行かなければ脱水で死んでいました。

補液はやはり、延命だと思います。補液してあげると、少しだけご飯を食べます。

お水も飲みます。吐かなければ、食べられる。吐かないようにするのは、脱水しないように補液。

食べる量が少ないこと、貧血が進んでいくことを考えると、そう長くは生きません。

穏やかな顔をしている間は、延命をします。

今朝の写真↓

8、9、10歳以上の猫が多いのです。これからが看取りの正念場です。

 

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それぞれの病気で病院へ(突発性膀胱炎、腎不全、膵炎)

2022-12-01 14:37:03 | 保護ねこを看取るとき

保護猫カフェ運営時代に、実験的に行っていたことがあります。

エイズキャリアの子猫は、預かりボランティアさんに預け、1匹飼いでの飼育を行ってもらいました。

エイズや白血病に感染していた保護猫が多かったのです。エイズ猫の全てが、短命ではない。

免疫が下がると発症し、色々な病気となる。免疫力が下がる原因の一つはストレス。

エイズキャリアの猫を、自分が飼うと多頭飼育の中での飼育となるので、

なるべく1匹飼いとなれるよう、預かりさんを探していました。

手のひらサイズで保護したモモちゃん。預かりさん宅に預けて9年です。

同時期に保護した、兄弟猫3匹は短命でした。

早くに1匹飼いしてもらったモモちゃんは、これまで何度か膀胱炎にはなりましたが元気。

数日前に、体調が悪いと連絡が入り、急きょ、病院へ。下痢と頻尿。5年ぶりです。

若い預かりさんとは、親子関係のモモちゃん。完全な信頼があり、

診察を恐れることなく、こんな感じで、検査と治療を受けました。

これまで何度かかかった、突発性膀胱炎でした。原因不明な病気で、

ストレスが原因ではないかと言われています。

1匹飼いで、なんのストレスがあるの? エコーも行い、脾臓に点々があるとのことで、

2、3ケ月後に、再検査予定。何も起きないことを祈ります。長生きして欲しい。

多くの看取りを経験し、短命な猫は、見た目で分かるようになりました。

小柄。毛艶が悪い。大人しい。少食。寝る時間が長い。表情が暗く、何かに耐えている感じ。

反対に長生きする猫は、図々しい。吐くほど食べる。気弱な猫を虐める。年齢関係なく、毛はツヤツヤ。

いつも動いている。もちろん体格が良い。ストレスなんかゼロタイプ。

多頭飼育の中では、全く触れない猫がいます。目が合うだけで逃げる猫もいます。

そんな人嫌いな猫が病気になったら、どうするか。私には、大きな課題です。

 

この夏くらいから、痩せて元気のない三毛猫がいます。ジュン8歳。

保護時は全く触れない子猫でしたが、ここ1年で、私との距離が縮み、

私の使うベッドで寝るまでになりました。もちろん、私の居ない昼間だけ。

ずっと毛艶悪く、何かの病気だとは思ってはいましたが、好きなフードには反応が強く、

私の目の前で食べていました。もちろん少食。数年もかけて、せっかく慣れてきた猫を、

捕まえると、また人嫌いになる。人慣れしていない猫の通院はストレスとなる。

なるべくなら捕まえたくない。でも、ここ1ケ月、吐き始めたのです。

食べ物ではなく、水を多く吐く。固形物は全く、食べていない。このままでは衰弱死する。

思い切って捕獲しました。なんの病気か知りたい。このまま死んだら、また後悔が残るから。

弱っていても、抵抗して噛みます。嫌がる猫を力ずくで、病院へ連れて行きました。

思ったとうりの腎不全。それも末期です。まだ8歳なのに。

噛むので、こんな姿で診察です。これだけでも、凄いストレスだと思う。

治療は補液と、吐き気どめの注射。他にはない。

私ができることは、朝晩100CCの補液と、美味しい物を食べさせることだけ。

無理だと思う。触られたくない猫を、押さえつけての補液で、どれだけの延命となるのか。

悩んでます。病院での処置で、この2日間、自分からご飯を食べています。

吐き気どめが効いているのでしょう。でも、捕まるのが嫌で、私のベッドには来ません。

どうするかな。

腎不全について。猫の死因でトップだと思います。

このサイトの説明が、とても理解しやすいです。

https://sippo.asahi.com/article/14456066?fbclid=IwAR2tu4xpEQbrlfqkgRm9TU9XF-F7YdWD2K3HckKTxFUy7RJK7O8Q2KSpq6Q

もう1匹は、グレコ。鼻水とヨダレが多くなっていて、

いきなり吐き出しました。その前日は、ピンクの大下痢。

血液検査の結果は、何も出なかったのですが、膵炎の可能性があるとのことで、

高い注射を打ちました。帰宅後、すぐに食べたので大丈夫かな。単なる食べ過ぎ?

診察台でも、気楽なグレコ。人慣れしていれば、ストレス無い。

正直、気持ちが休まることがありません。お金の心配、猫の病気の心配。

夜の8時に寝るようになった訳は、熟睡できないからです。

夜中に最低でも3回は、目が覚めます。深夜必ずある、脳挫傷の羽ちゃんの雄叫び。

てんかんを起こすので、寝室にケージをおいています、その距離2メートル。

隣室では、猫同士の小競り合いでの悲鳴。これは無い日が無い。

喧嘩の仲裁と、悪い猫の躾で怒鳴る。「うるさーーーーい!」

これで、私は完全に目が覚める。

そして早起き(3時)の猫の運動会で起きる。

熟睡がないのです。多頭飼育では、仕方ないことです。

目が覚めることは、自分が生きている証拠。覚めないと死んでる。

そう思って、頑張ります!

 

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