「しょうぼうじどうしゃ じぶた」
という絵本があります。
息子が2歳くらいの時に
よく読んであげた絵本で、
1963年初版から今でも愛されている絵本です。
この絵本のお話は、
小さな消防車の じぷた が、
他の大きな消防車の活躍に比べ、
小さいと馬鹿にされていたのが、
隣村で山火事が起きて、
道が狭い等の理由で大きい消防車が出動出来ず、
小さい消防車の じぷた が出動、大活躍し、
一躍人気者になる
というお話です。
今日は、なぜ、
この絵本の話をしたかと言いますと、
下山先生のブログ
(お気に入りのブログのところにもリンクを貼ってあります)
の
という記事の中で、
建築界における本末転倒な論としての一例に
阪神・淡路震災の後の神戸の復興について
書かれておられまして、
それを読んだ瞬間に、
絵本「しょうぼうじどうしゃ じぷた」のことを
思い出したのです。
記事一部抜粋 ↓↓↓
阪神・淡路震災のとき、神戸の市街の道幅が狭く、消防自動車が火災現場に近づけなかったため火災が大きくなった、という報道をよく聞いたものです。
私はそのとき、それはおかしい、道幅が狭いのが分っていたのなら、なぜ小型の消防車を常備しておかなかったのか、と思ったものです。火災が大きくなったのは、単に道幅が狭かったからだけではないはずです。
だからと言って、神戸では「復興」にあたり道幅が広げられ、建物は高層化され、
「道」をはさんで繁く見られた近隣のお付き合いはできなくなってしまいました。
農村地域では、狭い道幅のところに対応するため、小型の消防車を常備するのがあたりまえ。その上、水道が普及する以前につくられた防火用水槽(地下)が、今でも現役です。
いつも頭のどこかで
何かがおかしい、、、
と
感じざるを得ない建築を取り巻く様々な状況の中で、
とてもシンプルなことに気が付かないでいることに
(自分も含めてですが)
いつも、下山先生のブログを読みながら
ブログのタイトル通り
『つくることの原点』 を考えさせられます。
絵本のストーリーとは
少しずれた見解かもしれませんが、
私にとっては
下山先生の記事と 絵本のお話が
頭の中で勝手に有機的に繋がったのでした。
(k.m)