連日、暑い日が続いています
ホームセンターへ行くと、
簾(すだれ)や葦簀(よしず)
が良く売れています。
未だに、簾(すだれ)や葦簀(よしず)といった
日本的な日射コントロール装置が
売れている一方で、
よく見かける住宅は、
サイディング貼りとか、
総2階建て造りの家とかで、
どう見ても、
簾や葦簀が似合っているとは思えない
不釣り合いの光景を目にすることが良くあります。
そんな時、
ちょっと不思議な気持ちになります。
簾のこと等、あれこれ考えていると、
この季節、必ずと言っていいほど
このフレーズが頭をよぎります。
家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪え難き事なり。
(『徒然草』第五十五段 岩波文庫より抜粋)
夏をむねとする家の構えを基本としながら、
その上で、冬のことを考える家づくり
がいいのでは、と
常々、私は考えているところです。
(この辺の話は断熱の話にも絡んできますので、
また改めて書きたいと思います!)
さて、
昭和の家の我が家にも、すだれを掛けました
本当は開口部だけでなく、
外壁にも日射が当たらないように、
覆いたいくらいです。
南面にはやっぱり下屋(土庇とか縁側とか)
が欲しいですね。
それから、
すだれを掛けられるように、
すだれ掛け をデザインして作ることもあります。
こちらは以前設計した満願餃子店に納めたすだれ掛けです。
すだれ掛けは、こちらで軽くデザインして
いつも鉄の工芸をお願いしているアトリエプラトーさんに
作ってもらったものです。
すだれの似合う家、すだれが掛けられる家づくり
がいいな、
と夏になるといつも思ってしまいます
(k.m)