長野市の古民家再生現場へ
工事監理に行って参りました
来週から大工工事が始まるというので
その前に、
基礎工事の出来を確認してきました。
現場にはキショウブが咲いていました。
先々週の様子
先週の様子。
そして今週には土間コンクリートが打設されました。
地下水位の高い地面に対して
「層を成して」蓋をするような
(既存の床下に盛土するような)
基礎にしました。
「層を成す」ことは
地業及び基礎にはとても大事なことだと
思っております。
一昔前(昭和の頃)には
皮一枚の臭いものに蓋的な
改修がよくありました。
またそれが原因で、
かえって結露を起こしたりしているような
古民家もよくみます。
(例えば、昔の三和土の上に薄いコンクリートを流した土間など)
安易な改修は時として
かえって建物に悪影響を与える場合もあるので、
気を付けなければなりません。
既に建物が建っている状態で
地業及び基礎工事をやるのは非常に大変ですが
この大変な工事を
やるか、やらないか、
で、
その後の建物の「感触」が
かなり違ってきます。
今回の再生工事では
土台の載る布基礎部分は
コンクリートではなく
御影石の布石(ぬのいし)にしました。
将来、なんらかの原因により
現在よりも水位が上がる可能性も
ないとは言えません。
土間コンクリート付近まで地下水位が上がってきて、
コンクリート自体に湿気や水分を帯びてしまうことが
万一、将来あったとしても、
コンクリートよりも吸水性の低い御影石の布石によって
湿気を直接土台に伝えずに済みます。
(そもそも、コンクリートと木材は
相性が悪いのです)
床下の換気は、
いわゆる床下換気口を付けるだけの懐がないので
基礎パッキンのように御影石の猫石を据えました。
基礎工事中には、
地下水の特に浸み出ているところ(水みち)が判りましたので
そこへは、既に暗渠が設置してあります。
浸み出ていた水がうまく誘導され、
地面のぬかるみが改善されていました。
(季節的なことにもよるのでしょうけども)
しかし、周辺環境が変わって
水みちも変わることだってありますから
暗渠を施したからといって
絶対安心ということではありません。
その他、
床下の環境を少しでもよくするために
床下の断熱材には
乾式のセルローズファイバー
(新聞紙から出来ている断熱材です)
を用いて
断熱材の吸放湿性にも補助的に助けてもらおうと
建物の足元回りの湿気対策として
いくつかの対策を講じています。
さて、
土間コンクリートを打ち終わった現在、
それまでの湿気によって漂っていた独特な空気が
一変して、
清々した空気に変わりました。
住まいには いい空気 が必要です。
お施主さんは現在、
鉄筋コンクリート造のマンションにお住まいなのですが
湿気、結露、カビに悩まされ、
恐らくその影響で、お子さん達が皆
何らかのアレルギーになってしまったようなのです、、、
そのようなマンション暮らしから、
結露のない住まいを求めて
(そして、レトロな雰囲気がお好きということで)
こちらの古民家を取得され、
私達に設計を依頼して下さったという経緯がありました。
ですので、今回の古民家再生のテーマは
アレルギーをお持ちのお子さん達にも優しい家、
そして
「結露のしにくい家づくり」がテーマなのです
さてさて、
昨日は所員さん達を連れて
現場監理へ行きましたので
またもや
ランチに小布施まで行ってきました☆
今日は、そば粉のガレットを頂いてきました
私は初めてガレットなるものを頂いたのですが
へぇ~
って感じでした☆
フランス、ブルターニュ地方の郷土料理なんだそうで、
信州だからそば粉を使ったガレットなのかと思えば
そうではなく、
もともと、ガレットはそば粉で作られるのだそう。
8寸くらいもあるガレットでしたので
結構、お腹が一杯になりました。
帰りの運転が
ちょっと・・・苦しかったです