さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

建具工事もそろそろ。

2012年12月03日 | 現場6~長野市の古民家再生

P1250898

長野市の古民家再生現場へ向かうには、

菅平高原を通っていくことが多いのですが

山はすっかり銀世界。

P1250895_2

そろそろ山道ドライブは厳しいかな。

これからは国道で行くことにしよう。

  

さて、長野市の古民家再生現場では

建具工事が始まりました。

 

お施主さんと

引手の確認や

建具に嵌めこむガラスの確認、

そして、襖紙の確認などします。

  

引手は今まで無塗装の木製を使うことが多く、

オリジナルで数百個特注したものを在庫して

設計した物件に納品していました。

 

オリジナル丸引手↓

Dscn1089

オリジナル角引手↓

Dscn1098

 

ですが、今回は、

古民家の雰囲気や

お施主さんの趣味などから考えて

木製では無く、

真鍮製の引手にすることにしました。

ので、

急遽、見本を購入して

お施主さんに色・形を確認してもらいました。

P1250935

やっぱり見本を取り寄せるものです。

カタログだけでは質感や色味が分かりにくく

危うく、合わない色を選ぶところでした。

 

ちょっとした金物ではありますが

これが意外と光って気になるものですので

神経を使います。

 

  

  

こちら↓は

先日、建具屋さんのところへ打ち合わせに行った際、

たまたま?不用になった玄関戸を要らないか?

と言われまして

有り難く頂戴してきた建具です☆

(役得♪)

P1250865

この建具に使われている引手が

今回、設計で使おうと思っていた引手と

偶然にも全く同じものでした。

(色も同じ!)

 

     

こちらは、我が家の大阪障子の引手 ↓ 

P1150702

この建具は

材木屋さんだった建物が解体される際に

頂いてきた建具です。

(頂き物ばかりです、、、)

こういう丸みのある角引手もいいなぁと

金物メーカーを探してみましたけども

量産品には見当たりませんでした。

残念。

 

  

次に、

建具に嵌めこむガラスですが

これまたずっと悩んでおりまして、

昔の建具のガラスを

新設の建具に使えないかどうか

ガラスの寸法を確認をしてきました。

 

P1250903

この古い欄間の型ガラスがサイズ的にも使えそう。

P1250940

  

お施主さんは

「骨董屋さんみたいな家」に

したいそうなので 

(なるほど なるほど)

ならば

ガラスも出来るだけ昔のものを使ってあげたい。

 

先日、お施主さんが購入された時計を

現場に持ってきて下さいましたので

拝見させてもらいました☆

P1250869

わぉ~

昭和初期のぼんぼん時計だそうです!

SEIKOSHAと書いてあります。

振り子が内蔵されていて

ぜんまいで2週間ごとくらいに巻くのだそう。

すごーい☆

 

このようなモノに似合う家に

是非してあげたいですから、

設計図は事前に出来あがっていて

内容も一旦は決めてはいますが

最後の最後まで

現場で何度も再検討して

変更できるところは変更して

ギリギリまでいいものを作り上げれるように

頑張っています

(要するに、往生際の悪いってことか

  

ということで確実に

「骨董屋さんみたいな家」に

なりつつある長野市の古民家再生現場です♪

 

  

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コメント
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