上田市の蚕室造りの民家改修、
只今、設計もだいたい終わりまして、
工事金額の調整をやっております
その中で、工事には含めないつもりであったお座敷に
20年前くらいにシロアリが出たことがあって
シロアリ駆除をしたものの
やはりその後が心配だということで
お座敷の床下を見て参りました。
床下の状況は、悪くはありませんでした。
湿気もあまりなく、
シロアリ駆除の跡が残る中
うちの旦那さんが床下に潜り
土台、大引、根太などが大丈夫かどうか
部材を叩きながら確認。
昭和の頃の増築工事がなされた時に
土台に接触するように土間コンクリートが打たれています。
これがあまり宜しくないのですが
当時は、逆に、
土間を打てばシロアリが来ないという説明をされたそうです。
(でも本当は違うんですよね。。。)
恐らく、昭和の工事の後、
数年後に、シロアリが出たと思われます。
平成5年にはシロアリ駆除がされて
その後は大丈夫な様子。
見た目はシロアリに喰われて傷んでいますが
シロアリはもう居ませんでしたし
木材の芯はしっかり残っていましたので
とりわけ心配する程ではありません。
古民家の部材は
現代の住宅で使われる部材よりも大きいことが多く、
たとえ、部材の周りがシロアリにやられていたとしても
残っている芯だけでも
今の新築住宅で使われている材と同等ぐらいは残っていますので
そういう点から考えてみても
部材が大きいということは
ある意味安心なところもありますね。
さてさて、
お施主さんが心配されていた床下の状況も分かりましたし
遅れていた工事着工に向けて
最後、詰めて参りたいと思います