さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

予算調整の山場を越えて

2014年11月14日 | 現場8~松本市 古民家再生

(10月下旬 峠の紅葉が綺麗でした)

 

設計中の松本市古民家再生計画。

前回、白紙覚悟の打ち合わせをしたところでしたが

ご予算の見直しをして頂けることになりまして

その後、更に見積もりを詰めておりました。

うーむ・・・

 

ご予算を見直して頂いたにも関わらず

それでもまだ追いつかない。

 

再度、白紙覚悟の打ち合わせになるかも、という状況。。。

それでも調整案を考え

(焼け石に水みたいな調整案でしたが・・・)

あちこち見積もりを依頼していると

あっと言う間に前回の打ち合わせから1か月も経ってしまっていました。

 

ま、まずい。。。

補助金の関係もあったので、これじゃ補助金が流れてしまう。。。

しかし、工事を見切り発進する訳にもいかないし

この予算との調整が毎度の事ながら

設計としては辛い時であります。

 

古民家再生工事と言っても

建物の状態によってその方法はいろいろ。

今回は省けそうな工事がどうしても見当たらなく

一度手をつけたら、あっちもこっちも、という具合。

部分的な工事で済まないため、掛かるものは掛かってしまう、という状況でした。

  

ずっと事務所に引き籠って頭掻き毟りながら積算をやっていた訳なんですが、、、ようやく見積もりが纏まり

取りあえず、先月末に再度打ち合わせをさせてもらう事にしました。

 

そこでお施主さんと見積もりを検討しましたが

やはりお施主さんから見ても削れるところが見当たらない。。。

(それでも後で出来る部分は削りました)

 

もう私の判断だけでは調整不可能な状況だったので

お施主さんに最終判断を仰ぎました。

 

やるかやらないか、

(のるかそるか、みたいな話ですが、、、いやいやそんな博打みたいな工事にしちゃいかんです!)

一応、対外的にはワタクシ元気に振舞っていましたけど、、、胃が痛ーい感じで

寝ればいろんな人の顔が夢に出てくるみたいな

 

だったのですが

  

お施主さんご家族で協議して下さいまして、

なんとっ!調整案の方で進めてOKというお返事が来ました

 

あー これで工事を現実のものとして進められる事になります!

良かった!

(首の皮一枚つながったそんな感じ?です。。。)

 

そんな訳で

これから松本の古民家再生工事の着工の準備を致します。

曳き屋さんも気になっていたんでしょうか、

(声を掛けてから随分時間が経っていたので)

現場を再度見に来て下さいました

 

私もあれやこれでバッタバタなんですけども

着工まであともうひと踏ん張りします

 

 

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Kさんちの別荘改修工事、ゆるりと工事開始です

2014年11月14日 | 現場13~海野宿 上州屋プロジェクト

 

ブログ記事がリアルタイムではありませんが

順を追って書きます

  

さて、こちら『Kさんちの別荘改修工事』、

先月下旬よりゆる~く開始しております

本当はこんなゆるゆる開始していてはいけないのですが

設備工事屋さんもお忙しいご様子でなかなか現場入りして下さらず、

そんならKさんと出来る事から始めましょう!という事になりました。

 

まずはK様と家財道具を移動したり片づけまして、

その後、既設のキッチンの取り外しを行いました。

 

「そのキッチンとステンレス壁はそのまま使うから!壊さないように~!」

と、ウルサイ見物人のワタクシ。

うちの旦那さんと、K様とで慎重に外してもらいましたデス。

 

その後は、工事をしないお部屋に埃が入らないように

これまたK様に養生を手伝って頂きました。

(主屋のお座敷。こちらは改修しません)

  

この建物は以前借家として使われた家でして、

実は私の亡き祖母が数カ月借りていた事のある家でした。

祖母との暮らしについて以前書いたブログ

 

 

工事に入る前に片付けをしていたら、

な、な、なんと! 私の祖母の物がまだ残っていて

私と私の父に宛てた手紙らしき物が出てきました

見つかった手紙。

これを見て、正直、胸が張り裂けそうになりました。。。

自分のお葬式の事など綴られてました。。。

この手紙を書いたと思われる日から1年後くらいに亡くなってしまった祖母です。

祖母とは認知症の事もあり、悲しい事が沢山あっただけに

この最後の手紙に救われたように想えます。

もしこの借家が別の人の手に渡って別の業者さんが工事に入っていたら、

この手紙は葬られて私の手元には来なかった、と思うと

なんの因果かご縁か。

今、こうしてこの家の改修工事に携わる事になり本当に不思議なものです。

 

すみません!自分の話になってしまいました。

話を戻します。

 

さて片付けを終えた次の日は

K様とうちの旦那さんと二人で台所の床を剥ぎました。

綺麗に剥げましたネ。

K様、(そしてうちの旦那さんも)お疲れ様でした!

 

こういう古い家の改修工事にずっと携わっていますと

ちょっとした修理の度に職人さんを呼ぶと面倒がられてなかなか来てくれない事も多く、

そうなると、なんでもうちの旦那さんが対応する羽目になり

(と言いますか、その方が手っ取り早い)

結局、自前で道具やら材料やらを用意する事になりまして

うちの事務所には道具がどんどん増えていきます

 

そんな訳で、

大工さんでもあまり持っていない「際切り丸のこ」なるものも実は持ってまして

(技術が無くても道具があれば素人でも出来る事がある)

そのお陰でお施主さんとDIY的な事も出来る訳でもあります。

(そうは言っても、うちの旦那さんの経費はタダではありませんですけどネ。すみません 

  

古い家の改修工事では

蓋を開けてみないと(解体してみないと)分からない事が多々あるので

工事費を節約できるところは、お施主さんにも手伝ってもらって節約して参りましょう!

 

で、蓋を開けてみたら 

た、大変なものが出てきたのでした (続く)

 

 

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