小諸の古民家再生の土壁サンプルです。
お施主さんに、この見本をお見せして、
月曜日からこの土を使って内壁を
”土中塗り仕上げ”にします。
土は、旧四賀村(現在、松本市) の土です。
昨年の11月から5ヶ月間 寝かせてあった土なのですが、
左右とも同じ土です。
左側は藁の発酵が進んでいるのに対し、
右側はあまり進んでいない状態です。
この腐った藁が、土の粘りを良くするのですが、
土を塗って乾くまでは、この藁の腐った匂いがします。
藁が腐ることで藁の有機酸(つまりアク)が出てしまい、
壁にシミが出にくくなるということです。
奥の壁は、当事務所(古民家)の壁で、
土壁のサンプルを並べてみました。
既調合品の左官用材料と違って、
土壁は、面白いです。
寝かし方だけでも、これだけ違うのですから、
生きものですね。土壁さんは。
(k.m)