ウチの伊万里も残り少なくなってきたこともあり、新年最初の品としてはイマイチですが
とりあえず古手の伊万里を紹介したいと思います。
「染付牡丹唐草文七寸皿」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/7d/96c73a1febc6740604b29a98205498f5.jpg)
一応牡丹唐草としましたが、見込み三方を如意頭形に抜いて文様を描き、周囲を寛文~延宝初期に見られる独特の描き方をした唐草文で埋めています。
寛文期に良く見られるタイプのデザインですが、ワタシとしてはこの不思議な唐草に魅力を感じて購入した品です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7e/6aa34e69e39dae1142437a9182f540f3.jpg)
牡丹唐草としたものの、繊細な描き方は延宝以降の花唐草に通じるものを感じますし、葉を沢山描いている点では、牡丹唐草とか葉唐草の元祖のようでもあります。
ちなみにウチにある花唐草の品を見ると、↓が以前に紹介した盛期(延宝~元禄)の「花唐草唐獅子文皿」の花唐草で、繊細さは共通しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/38/a5a545d734fd7f6afd9ba9807c46a761.jpg)
↓は、これも以前に紹介した花唐草軍配文皿の花唐草ですが、時代が下がる(享保~宝暦)こともあって、繊細さは感じられません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/fd/54f66f4f7ef4c6dbe01ca0344d417b20.jpg)
唐草文は蛸唐草と花唐草が代表格で、その他にもバリエーションがありますが
やはり盛期の品の繊細さは別格というのは間違いなさそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/76/2b89f8bc6428a755715cfed36c37d487.jpg)
裏面も寛文~延宝期の特徴が良く出ている裏文様ですね