前々回に紹介した南京手古九谷の時も書いたように、ウチには色絵古九谷はわずかしかありません
とは言え、確かもう一つくらいあったはずと思い、ゴソゴソ探し出してきたのが今回の小皿です。
「色絵古九谷松竹鳥文小皿」
直径13.5cmほどの小皿で、正直なところ状態は良くありません
色絵がスレていたり釉薬がカセている部分があったりと、ま~貧乏コレクターならではの品ではあります。(参考品ですね)
見込み部分には黄、紫、緑で松竹文と鳥が描かれていますが、面白いのは縁の部分の文様で
青、緑、紫を使って、ゆらゆらとした文様が描かれています。
染付の品でこういった縁文様を持つ品は見かけますが、色絵の品はあまり作例が多くないのでは?、と勝手に考えています
古九谷様式では良く使われる特徴的な「赤」が使われておらず、五彩手ならぬ
四彩手ということで、華やかさはありませんね。
鳥文はなかなかの出来栄えのような・・・
落款は二重角福ですが、裏文様がちょっとした見どころでありまして、青と緑で法螺貝が描かれています
状態は良くありませんが、個性的な品ではあるようです
ちなみに、ワタシが初めて購入した色絵古九谷がこの小皿でした。