Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 105(草花文に和本五寸皿)

2021-01-17 19:24:44 | 古伊万里
私にとって古伊万里の大師匠であるDr.kさんのところで、柿右衛門様式の素晴らしい向付が紹介されています。
そこでワタシも便乗して柿右衛門様式の小皿を紹介したいと思います。
「草花文に和本五寸皿」


直径14.5cmほどの小皿で、濁手の色絵柿右衛門です
業者さん曰く、「延宝期の色絵柿右衛門」だそうですが、正直なところワタシ程度の経験では判断不能ではあります。
見込み中央には判りにくいですが、確かに和本が青と黄、そいて緑で絵付けされています。
縁の部分の花散らし文は元禄期の柿右衛門にも見られますが、それよりは細かく多少丁寧に絵付けされているように感じます。
個人的に気に入っているのは、裏面の唐草繋ぎが青の色絵で絵付けされている点で、元禄期の染錦手だとこれが染付で描かれています。
わずかにホツがあることでウチへやって来た品で、特に珍しいとか優品とか言う訳ではありませんが、結構お気に入りの品です。