骨董というものは不思議なもので、買えない時はずっと買えない(予算に合わない、好みの品がない)んですが
ここ半月ほどは何故か予算に見合って、好みに合った品が続けて出てきました。
そんな訳でここ半月ほどで2つ目の新着古伊万里です
「染付草花文四方皿」
寛文期の品と思われる四寸サイズの四方皿で、縁の立った形から向付のような品だと思われます
器形ゆえに厚手で手取りの重い品です
見込みの文様はなんだか判らない草花で、意外に達者な筆致です
この品の見所は側面の部分でありまして、縁の立った器形を生かして四方に別々の山水文が描かれています
山水文 ①
山水文 ➁
山水文 ③
山水文 ④
正直なところ、見込み部分よりずっと手が掛かっているように感じます
藍九谷特有の深く濃い染付の発色、内股高台、力強い文様、これを見ただけで「おっ!、これは良い品だ」と私は思ったんですが
どうやらヤフオクの世界ではそんな思いを持つ人は少なかったようで、1万円そこらで落札できました。
20数年古伊万里を見て来た身からすると、嬉しいような悲しいような気分ではあります
この品は以前に紹介した「染付水仙文長小皿」と同じ窯で作られたのかも知れませんね。