「伊万里百趣」というのは平成五年(1993年)に里文出版から刊行された伊万里の書籍で
骨董雑誌「目の眼」の創刊200号記念して刊行された書籍です。
ワタシが入手したのは平成12年頃で、確か八重洲ブックセンターで購入した記憶があります。
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この書籍に収録されている古伊万里は、読者が愛蔵品を応募した中から選ばれた品で、一般的な名品を集めた図録と違い
蒐集した人の好みや美意識が色濃く出ているのが特徴だと思われます。
(中には金銘の有名な品や色鍋島、松ヶ谷、初期の名品も収録してありますが)
当時はまだ伊万里に興味を持ち始めたばかりの頃で、「いつの日かこの図録に載っているような品を入手できれば」と思ったものでしたが
その日はこの書籍を購入した数年後にやって来ました。
その品が↓の「兎文小皿」です
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すでに何度か購入していた神戸の業者さんが、この品をヤフオクに出品したのを発見
平戸の小皿としては結構なお値段でしたが、なんとか落札することができました。
落札できたのには理由があり、たまたまオークションの最終日の昼にパチンコで五万円ほど勝ったことで
予算に余裕があったという、ま~あまり自慢できない理由だったりします。
とは言え、この小皿はしばらくの間、ウチのしょぼい蒐集品の中ではまともな品の代表格でありました。
(東京ドーム骨董祭の時に持参して、先輩コレクターに見てもらったのも良い思い出です)
その後この書籍に収録されている品に出会うことはなかったんですが、「兎文小皿」を入手してから10年以上経ったある日
↓の「花と花唐草文皿」がまたしてもヤフオクに出品されているのを発見しました
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花唐草は大好きなので、是非欲しいと思っていた品ですが、以前ほどではないにしても「そこそこの値段になるのでは」
と思いながら入札しましたが、なんと「兎文小皿」の半部以下の値段で落札と相成りました。
確かに中期とは言え、盛期伊万里ではないですし、花唐草もかつての神通力が無くなったのは確かですが
実際に入手した感想としては、「いい品なのに安くなったもんだ」というものでした。
六寸半サイズであまり見かけない文様の組み合わせ、個人的にはとても好きな品ではあります。