Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

古伊万里自分史 ①

2024-02-28 22:54:47 | 古伊万里
 ワタシは日記をつけるような人間ではなく、購入した伊万里についても値段や日付も記録していません
ま~、ここまで読んだだけで、実にテキトーに収集を続けてきたことが判りますが
とりあえず、思い出せる範囲で、古伊万里収集初期までの自分史を少しだけ書いておこうと思い立った次第です。

第一回目は骨董品に興味を持ち、なにがしかの品を購入するあたりまでです
昔、酒田に「アメ横」という八百屋さんや魚屋さんなどが複数入居していた店舗がありました
この「アメ横」は市の中心商店街にあった「柳小路マーケット」が老朽化に伴い解体され、その代わりに少し離れた場所に建設されました。
↓柳小路マーケット、ウチの母と祖母はここで八百屋していました
で、たまたま休日にこの「アメ横」に行ったら「骨董品入札会」の看板を発見、入札会は建物の2階で行われており
興味半分で足を踏み入れたのが、思えば骨董との最初の出会いでした。(今から30年ほど前)
ま~、当時は骨董のことなど何も知らない訳ですが、今まで見たことのないジャンルに興味を惹かれたのは間違いありません。
その後、地元のデパートの催事場でも年に2~3回、「骨董即売会」なるものが開催されているのを知り
その即売会で初めて購入した骨董らしき品が↓の九谷焼の徳利です。
画像では一本しか写っていませんが、実際には一対で購入、確か15000円というのを12000円くらいで購入した記憶があります。
正直なところ、さほど古いものではありませんし、今にして思えば見る目もなにもないので、「綺麗な徳利」というだけで購入したのは確かです。
とは言え、この九谷の徳利がワタシにとっての骨董第一号となりました。
その後、入札会ではしょうもない瀬戸の行燈皿を一枚落札しましたが、さて何処へ行ったか行方不明です。
そして、ワタシにとって初めての伊万里は、やはり地元デパートの即売会でした
それが↓の鶴首です
正直なところ、見るからに幕末の雑器といった風情で、首は曲がっていますし、口にはソゲがあるという品です
とは言え、この品を購入した今から27年ほど前は蛸唐草は極めて人気の高かった時代で
業者さんも、こんな品に25000円という値段を付けていました。
確か少し安くしてもらった記憶はありますが、この品を購入した時点でも、この品が伊万里であるという意識はありませんでした。
思えば「古伊万里について勉強しなければいけない」という思いが大きくなったのはこの頃だったでしょうか。
当時は毎月東京へ出張していたので、八重洲ブックセンターで田舎では入手しずらい古伊万里に関する図録や書籍を購入するようになりました。
そして、2000年には出張のついでに戸栗美術館を訪れ、日本橋三越で開催されていた「古伊万里のすべて展」を
閉店間際に見に行ったのも似たような時期だったでしょうか。
ただ、この時期に至っても地元の骨董屋さんに入る勇気はなく、そんな折、ヤフオクで古伊万里が出品されているのを知り
初めて落札したのが↓の染付七寸皿です。

中期の染付皿とは言え甘手で、今なら4桁の値段かも知れませんが、当時はそれなりのお値段だったのは確かです
ま~、勉強にお金を使ったということになりますが、この品がワタシが初めて「古伊万里」と意識して購入した品となりました。

第二回は古伊万里にハマって行くきっかけについて書こうと思います。