ヤフオクで時代のある小皿が出品されていましたので、こんな値段では落札できないだろうという値段で一度だけ入札したら
なぜか落札できてしまいました。(少々傷物ではありますが)
「染付山水文四方小皿」
正保期によく見られるタイプの品で、近年はこのあたりの品も初期伊万里として売られている場合が多いですが
ワタシが伊万里に興味を持ち始めた頃は「前期藍九谷」などと呼ばれていました。
縁文様も見込みの山水文も、この手の品に良く見られるものですので、特別な魅力はありませんが、間違いない品という印象はあります。
惜しむらくは縁にいくつかホツが見られる点ですが、370年も前の品であることを思えばワタシ的には許容範囲です
このタイプとしては珍しく高めの高台で、盛大に砂付きが見られます
意外な見所が裏面でありまして、唐草文が大胆に絵付けされています
ここまで裏面を描き込んだ品は意外に少ないような気もします(私見ですが)
個人的には久々の掘り出し物でありまして、お値段はなんと新札の意匠で言うと津田梅子さん1枚でした。
出品者が山形県となっていたので、どこの業者さんかな~と思っていたら、出品者は特定できませんでしたが
発送受付が酒田市内の郵便局になっていたので、ちょっとびっくりした次第です。