Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

傾城壇の一本杉

2024-09-09 23:02:15 | 散歩
先日紹介した「石動神社の大スギ」は新庄市で一番大きな杉でしたが、石動神社から車で数分の水田地帯に
「傾城壇の一本杉」という変わった名前の杉がポツンと立っています。
天気が良くない日だったのでイマイチですが、道路から少し離れた水田地帯の横の畑の中に立っています
幹回りは5m強、高さもそれ程ではありませんが、ロケーションがいかにも「一本杉」にふさわしいとは言えます

まわりがさえぎるもののない平地の水田地帯ゆえに絵になる杉であるのは確かです


さて、「傾城壇」とは何でありましょうか?
「傾城」とは、歌舞伎では最高位にいる遊女のようですし、「傾国・傾城の美女」といえば楊貴妃を思い浮かべます
この地方の言い伝えによると、京の遊女(傾城)が愛しい男を追いかけてきたが、その思いは男には届かず命を絶った。
その傾城をこの場所に弔ったのが、この場所だったということのようです。
個人的には、「一本杉」というと、春日八郎さんの「別れの一本杉」を思い出しますが
歌詞のように石の地蔵さんがないのは残念ではあります。