ウチの古伊万里も完全に在庫切れでありまして、どっかで仕入れないといけないんですが、なにせ「良い品は高い」ですんで
なかなかままならない日々が続いております。
今回の品は二か月ほど前に入手した品ですので、「回想の」ではなくウチでは新顔なんですが、とりあえずシリーズの一部として紹介します。
「染付大根文変形皿」
藍九谷でわりと見られる変形皿の空間を生かして大根を絵付けています
伊万里では大根文は中期以降の品に多く登場しますので、前期の品で大根を描いている品はさほど多くないように感じます。
この品の素晴らしいところは上がり、発色が抜群にいいことで、藍九谷好きにはこの染付の発色に見とれてしまいます
時代的には恐らく寛文期と思われ、同じ形の変形皿の中では珍柄かも知れません。
裏文様も典型的な寛文~延宝期に特長が現われていますね
喜んでいいのか悲しんでいいのかは微妙ですが、この皿、ヤフオクでの落札価格が4桁中盤という安さでした
個人的には、「こんな良い品がそんな値段でいいのだろうか」とう思いが強いのは確かです。
この品については、何故か安く入手できました
実物はなかなかの品でしたので、久々の掘り出し物という感じです。
確かに、大根文というと江戸前期のイメージはありませんので
その点だけで判断すると時代下がりとして見てしまう場合もありそうです。
よく見れば、藍九谷以外の何物でもないことは判るんですが・・・。
蕪だと初期伊万里にもありますが、大根はそこまで古くないんで、微妙な感じですよね
野菜の文様としては、他に人参とかもあるようですが
いまだに入手できていません。
4桁中盤の値段で入手したのですか!
探せばまだまだ掘り出しがあるようですね(^_^)
たぶん、これは、皆さん、もっと時代下がりと思われたのだろうと思います。
酒田の人さんの日頃の努力の賜ですね(^-^*)
葉の形からすると蕪でしょうか。
蕪は縁起が良いとされ、江戸時代前中期頃から盛んに描かれるようになりました。
ちなみに、私の鼓胴にも蕪が蒔絵で描かれています。