Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 27(色絵牡丹に蝶文七寸皿)

2019-11-19 23:08:40 | 古伊万里
蝶の話題を書いたついでと言っては何ですが、蝶が印象的な伊万里を探し出してきました。

「色絵牡丹に蝶文七寸皿」、今から20年近く前、古伊万里に興味を持ち始め最初に購入した色絵皿です


伊万里で蝶文は初期伊万里から後期・幕末まで登場しますが、小さく描かれることが多いようで
この品などはわりと大きく描いてある部類かとは思います。
特徴的な部分として、蝶文に黒釉が使われている点があり、国内向けの染錦手では意外に珍しいのでは思っていますが
実際ところどうなのかはは判りません


想像するに、わざわざ黒釉を使っているということは、クロアゲハかカラスアゲハあたりがモチーフなのかも知れません
この品の時代判定する上での大きなポイントに、縁の部分の波頭文があり、ワタシの所有している書籍によると
このタイプは18世紀前半に出てくると記述されていました。
正直なところ、今見れば金彩はスレていますし、それほどの品ではありませんが
蝶好きな自分としては、この黒釉が印象的な蝶文に魅力を感じているのは確かです。


裏面は典型的な中期古伊万里ですね。



最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Dr.Kさんへ (酒田の人)
2019-11-21 23:25:32
やはり黒釉はインパクトがありますよね~
もしこれが染付とかだったら普通の品としての印象しか残らないように思います。
>大きな黒い蝶を描いたところに惹かれて買ってきた皿を所持しています
ぜひ紹介して下さい、蝶が大きく描かれている品は多くないようですから。
返信する
酒田の人さんへ (Dr.K)
2019-11-21 10:00:41
蝶を大きく描き、そこを黒釉で染めているものには、インパクトがありますよね。
特に蝶好きというわけでもない私でも、そこに惹かれます。
私も、もっと時代も若く、しかも上手ではありませんが、大きな黒い蝶を描いたところに惹かれて買ってきた皿を所持しています。
返信する
ことじさんへ (酒田の人)
2019-11-21 07:32:58
宝暦あたりの染錦で牡丹を染付で描き、輪郭に金彩を使った品は良く見かけますが
この品の場合はやはり黒釉が大きなポイントのようです。
蝶に関しては形としては写実的なんですが、模様や色使いはモダンアートみたいな感じです。
返信する
 (ことじ)
2019-11-20 21:41:26
古伊万里色絵に黒がインパクトありますね。
蝶に使ったところが上手いですね。
これは珍しいですね。
返信する
ミーコさんへ (酒田の人)
2019-11-20 20:49:39
この品、神戸の福倍さんからやってきた品です
蝶に使われた黒釉が印象的で、全体的に宝暦あたりの染錦よりも上手な印象ではあります。
>「黒釉が沢山使われているのは上手です」
そうだったんですね!、教えていただきありがとうございます
そう言われてみれば、輸出手以外で盛大に黒釉を使っている品はあまり見かけないですよね~。
返信する
遅生さんへ (酒田の人)
2019-11-20 20:43:44
この品を購入した当時は「蝶」については忘れていた時期だったんですが
今にして思うと、どこかに「蝶」に対する思いがあったんでしょうね~。
「看板皿」、たしかにウチの看板にするのはもってこいの品ですよね~
今まで全く考えても見なかったので、これは良いことに気付いていただきました。
このタイプの品は宝暦あたりに良く見られますが、もう少し早い時代の品のようです。
返信する
今日は古伊万里 (ミーコ)
2019-11-20 16:41:24
「蝶大好き」のMさんには申し訳ないのですが、私は蝶が苦手。

でも、このお皿の黒蝶はインパクトがあって、お皿が上手である事を証明しているような・・・。
昔、骨董屋さんが言っていました。
「黒釉が沢山使われているのは上手です」って。

返信する
看板皿 (遅生)
2019-11-20 06:22:53
これはまた珍しい皿ですね。
色使いが強烈ですね。
花は薄青と赤、葉は青と緑、そこへ黒蝶ですから、かなり大胆な描画だと思います。
ただ、赤系統を控え目に入れているので、品が保たれていますね。
下に小さくあるのは、もう一匹の蝶でしょうか。
ブログ画面、左側にプロフィールの蝶、右には黒蝶。まさに、このブログの看板皿ではないですか。
返信する

コメントを投稿