先週末は骨折騒動で大変でしたが、とりあえず落ち着いたので古伊万里をUPすることにしました。
「古九谷金銀彩水仙文向付」
四寸半サイズの深皿というか向付で、惜しむらくは甘手ですが、見込みの水仙文の金銀彩はよく残っています
水仙文の描き方が典型的な寛文期を感じさせますが、変わっているのは成形で
縁の部分が内側に折り返されています
正直なところ、伊万里でこのような成形は珍しいように感じます
手の込んだ品であることは裏面にも感じられ、これも金銀彩の品ではあまり見かけない瑠璃釉で塗られています
とは言え、真っすぐ立った高台はやはり寛文期の特長が出ているとは言えます
そしてこの赤で絵付けされた落款もワタシは初見です
同時代の伊万里とは違った特徴を備えていますので、正直なところ「?」な印象もあるんですが
個人的には寛文期に焼成された異色の古九谷金銀彩と思っています。
コレクターは珍品に弱いんですよね~・・・
見込みの絵柄は他でも見たことのあるタイプのものなんですが
やはりこの成形はまさに珍品であるように感じます。
落款も含め、特注品なのかも知れませんが、成形には桃山あたりのセンスを感じなくもありません。
伊万里は奥が深いことを再認識させてくれる品かも知れません。
特に、縁の部分を内側に折り返すという造形が珍しいですね。
時代的には、高台造り等から、寛文期に作られたことが分りますよね。
しかし、この向付、かなり贅沢に作られていますね。
高価な瑠璃釉を裏面にたっぷりと使い、金銀彩まで付加しているんですものね。
高台内の銘は、私も、初めて見ました。何か特別な意味があるのかもしれませんね。
見た感じ疑問はないものの、珍品というヤツは怖い存在なので
最終日まで入札はしていませんでした。
(価格の上昇を見極めるために)
それにしても、古九谷の中では金銀彩は不人気な部類であることを再認識した次第です。
完品だったらもう少し入札があり、価格も上がったのかも知れません。
ある意味、貧乏コレクター向けの品であったのは確かのようです。
珍しい品にもかかわらず、甘手なのがネックだったようで
テキトーに安い入札を入れておいたら落札できたので、少々拍子抜けでした。
どこで見たのかは忘れましたが、同じ図柄の角皿を見た記憶があります。
やはりこの妙な成型が特徴なのは確かです
いやー流石でございます(^^)
目を付けてた遅生さんも。
変形皿で瑠璃釉で染付で金銀彩でおまけに
色絵の銘で、、随分贅沢な品ですね!
コレクターとしては手が出てしまいますね(^^)
個人的にはやはり銘がおもしろいです。この銘は調べる楽しみもありますね!
良いものを見せていただきました!
これだけ力強い瑠璃金彩はなかなか無いです。逸品ですね。
私も、直前まで入札しようと意気込んでいたのですが、たまたま、他の事に時間をとられ、機会を失しました。
今回も競合しなくて良かったです(^^;