Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

JAZZレコード 1

2020-02-11 23:01:15 | JAZZ
今から40年近く前、当時20代前半だったワタシはJazzばかり聴いていました
入社当時に配属になったお店の先輩の影響だったように思いますが、この先輩は20代半ばで交通事故で早世しました。
70年代末期から80年代前半ですので、まだレコードの時代であり、当時は名盤の解説書を見て、レコード店で探すのが楽しみな時代でした
そんな訳で、当時購入したJazzレコードのうち、ジャケットデザインが印象的なLPを紹介していきたいと思います。

まず第一回目は日本でも極めて人気の高かった白人のピアニスト、ビル・エヴァンスの名盤から、「アンダーカレント」です。

女性が水面に浮いているという一度見たら忘れないデザインで、女性の姿が水死体を思わせることでも有名です。
オリジナル盤は1959年の録音で、ウチにあるのは1976年に日本で発売されたものです(当時の価格は1500円)

このアルバムはビル・エヴァンスが同じ白人のギタリスト、ジム・ホールと共演した名盤で
特にA面の最初に収録されている、「マイ・ファニー・バレンタイン」は二人のイマジネーションが絡み合う名演として知られています。
廉価版のLPですので、見開きのジャケットではありませんが、↓のような解説(岩浪洋三さんが書いてます)が付いています。


CDの方が音質はいいし、保存も楽ですが、LPレコードには所有する喜び、みたいなものがあるように感じます。

メラネウスモルフォとアナクシビアモルフォ

2020-02-09 21:08:02 | 
青く金属的な輝きを持つモルフォ蝶は今までも何種類か紹介してきましたが、今回紹介するのは
モルフォの中でも一般種で、わりと標本を見かけることの多い二種類です。

まず最初に登場するのは、南米に広く分布している「メラネウスモルフォ」です

翅を広げると13~14cmほどありますので、わりと大型のモルフォです
ウチにある標本はフレンチギアナ産のもので、緑っぽい色をしていますが
ブラジル産の同種はもっと青い色をしており、産地によって微妙な色の違いがあるようです。
(近年、ブラジルからの標本の持ち出しは厳しく規制されている)
裏面は例によって地味な色と模様でありまして、日本でも多く見られるジャノメチョウに近いですね


続いてはブラジルに生息している、「アナクシビアモルフォ」です

こちらも翅を広げた大きさはメラネウスモルフォと同じくらいのサイズですが、メラネウスよりも青く
どちらかといえば金属光沢も抑えたような色調です。
このモルフォは年に一度しか発生しないようで、見られるのは1月~2月頃だけのようです
裏面はメラネウスとは当然のように違っていますが、正直なところワタシは裏面を見せられても種類は分かりません。


さて、モルフォの金属光沢は鱗粉の特殊な並びによって作り出される「構造色」であることは以前に書きましたが
実際のところは顕微鏡写真でないとその違いは判らないんですが、とりあえず後翅を拡大した画像を載せてみました
何となく違いが判るでしょうか(無理ですね・・・)

メラネウスモルフォ


アナクシビアモルフォ


美しい蝶であることだけは確かですね。

回想の古伊万里 43(色絵花繋ぎ文八寸皿)

2020-02-07 23:29:58 | 古伊万里
伊万里の収集をしていると、時々、変わった品が安く売られていると買ってしまうことがあります
今回の品も、「ん~、古伊万里ではないかも知れないけど、安いから買ってみようか」という思いで購入した品です。


しのぎの入った縁の部分に、紫、赤、緑で花文を描き、さらに文様を金彩で繋ぎ
見込部分にはあまり見かけない文様が金彩と薄い朱色で描かれています。
一見した印象は現代に作られた西洋風のお皿のようで、どう見ても「古伊万里」という印象ではありません
しかし、金彩は幕末近くから登場する「水金」ではなく中期の品と同じような感じですし
花文の描き方や色使いもまた、江戸期に見られるものと共通しています。


裏面は中央に目跡が一つあり、個人的な印象としては、土の感じは伊万里のようには思えます
この品を扱っていた業者さんも時代的には判断が難しいと思ったようで、「江戸時代」としか表記していませんでした。

この品が江戸後期の伊万里なのか、あるいは明治以降、もしくは現代の伊万里なのか
正直なところワタシには判断が付きませんが、八寸という大きなサイズですんで、普段使いにイケそうな気もします。

蛇足ですが、↓の見込み中央部の文様ですが、ワタシ的には太陽をデザインしたように感じます

この文様を見て思い出したのが、1960年代末期~70年代に活躍した英国のプログレッシブ・ロックの大物バンド
キング・クリムゾンの「太陽と戦慄」というLPのジャケットです

思えば、このお皿の見込みの文様を見て最初に「太陽」をイメージしたのは、間違いなくこのLPレコードのジャケットが」印象に残っていたのが原因だと思われます。


回想の古伊万里 42(色絵草花文猪口)

2020-02-02 23:31:22 | 古伊万里
 前回、蝶のカテゴリーで後翅の裏面が赤い「ルリオビウラベニタテハ」を紹介しましたが
同じく赤が印象的な伊万里を引っ張り出してきました。

「色絵草花文猪口」がその品で、口径8.5cm、高さ6.5cm、高台径が5cmほどのサイズの品です。

地を赤濃みで塗り、そこに10個の丸い白抜きを作り、それぞれに緑、紫、赤、そして金彩を使って草花文を描いています
丸い窓絵のうち、4個(2X2組)はくっついているあたりがデザインの妙のような気もします。

落款はなく、若干の甘手ですが、恐らくは享保~宝暦といった江戸中期の品だとは思われます


そば猪口は伊万里の中でも特にディープなジャンルであり、伊万里を収集するようになってからも
「そば猪口だけは手を出したらアカン!」という思いが強かったこともあり、ウチにはそば猪口は4個しかありません。
そんな訳で、そば猪口に関する図録も解説書も所有していないこともあり、伊万里歴20年以上ではあるものの
依然として「そば猪口素人」というのが実情です。