ウチの古伊万里ももうお終いかと思ったら、まだ中期の未紹介の品がありました
中期の品としては特に珍しいタイプの品ではありませんが、同じ文様の品は購入後一度も見たことがありません。
「染付松竹梅文長皿」
中期の型紙摺りの技法を使った品で、松文と梅文は手描きで絵付けされています
中期の型紙摺りの品はわりと見かけますし、これに手描きで文様を加えた品もたまに見かけますが
このようなデザインで、しかも梅文と松文をちがった方向から描いている品はちょっと珍しいかも知れません。
松文、手描きで絵付けあれているのが判ります
反対方向から描かれた梅文
落款は渦福で、裏文様はこの手の型紙摺りの品によく見られるタイプのものです
この品を購入したのは十数年前で、当時はそこそこのお値段がしましたが、今回久しぶりに引っ張り出したら
「あれ、これ意外にイケてる中期伊万里だったんだ」という印象を受けた次第です。