Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

8/31 豊川美恵子エコール・ド・バレエ発表会

2010-09-17 09:26:42 | アート・文化

2010083116110000 8/31にみゆきちゃんのバレエの発表会へ行ってきました。発表会と言ってあなどるなかれ。中野ゼロホールの大ホールで、後半は白鳥の湖の2幕と3幕を完全に上演。タダで見ていいの~?という感じです。
主役もエコールドバレエから新国立劇場バレエ団へ進んだ本島美和さんと井倉真未さん、相手役には同じく新国立劇場バレエ団のマイレン・トレウバエフ、塚田渉、佐々木淳史、小笠原一真、上原大也。舞台セットも本格的だし、衣装もバレエ団からお借りしてきたとかで超豪華。これで音楽がオケだったら申し分ないですが、、、タダでそこまでは要求できませんよね~。笑。
さすが新国立劇場バレエ団のソリストだけあって、本島さんのオディール(黒鳥?)の回転(バレエ用語でなんていうんだろう?くるくる回るヤツ)はすごかったです。

当のみゆき先生も、チャルダッシュを踊っていました。重たそうな重厚な衣装でも、軽やかに美しく、年季と言うか(失礼!)オーラが出まくってました。同じ年齢であんなに踊れるって、すごいわ。。。

豊川先生は女王役で、ほとんど踊ることはなかったのですが、こちらはさらに強烈なオーラを放っていて、何気ない仕草ひとつひとつがバレエになってる所がすごかった。ほんのわずかな腕の動きにもバレエが宿ってる感じで。

バレリーナって、ホッソリしているけど、きっとインナーマッスルはすごいんだろうな。見事な軸線と体幹!!芸術だけど、アスリート、って感じもしました。
一度本格的なバレエも見たいなあ。オケのヤツ。。。高そうだけど。あと、オペラ。劇団四季すら見に行っていないのですが。。。
まだまだ暑い8/31でしたが、ちょっぴり芸術の秋、でございました。


12/2 第4回JIAトーク

2009-12-04 14:48:54 | アート・文化

Tanaka
第4回JIAトークへ行ってきました。今回は江戸学の田中優子先生のトークです。
ひと言で言うと、江戸は循環型社会。何を作るにも、採取するにも、必ず翌年、めぐってくる未来のことを考えて、取り尽くすというようなことはせずに、計画的に採取し、資源を徹底的に使い倒し(例えば着物は着物→古着→端切れ→灰→肥料)、最後の塵芥灰までも肥料として使うことで、次の収穫のために役立てるという徹底ぶり。
それが明治維新以降、欧米化によって直線型社会になってしまった。直線型社会というのは、今のうちに取っておかないと、という発想の社会なので、取り尽くし、使い果たし、現在に至ると、、、。
それをまとめた近著が「未来のための江戸学」だそうです。

未来のための江戸学 (小学館101新書 52) 未来のための江戸学 (小学館101新書 52)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2009-10-01

お話が面白かったので買って読んでみようと思っています。
田中先生は法政大学でカムイ伝を使った講義もされているそうで、カムイ伝も読んでみたくなりました、、、が長い、、、し、高いではないの!

カムイ伝全集―決定版 (第1部1) (ビッグコミックススペシャル) カムイ伝全集―決定版 (第1部1) (ビッグコミックススペシャル)
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2005-09-30

また、面白かったお話は、中国から活版印刷が伝わってきたものの、それでは大量に印刷することができない、、、ということで、江戸時代は版木による印刷が広まった。版木による印刷というのは、木版画のようなものなので、絵と字が一緒に印刷できる。それによって急速に普及したのが黄表紙と呼ばれる絵本。これがジャパニーズコミックの先祖だというお話。なぜ、日本はこんなにもマンガ王国なのか、その根は江戸時代にあったというわけですねえ。面白い。
最近、マンガや小説、テレビドラマなどで戦国から昭和にかけてのものを楽しむ機会が多く、江戸にも非常に興味があるので、大変楽しい講演会でした。

ところで、いつも思うことではありますが、たしかに循環型の江戸時代はいい時代だと思うのですが、私たちは便利な世の中になれきってしまって、今更戻ることはできない。どうしたら「未来のため」に「江戸学」を活用することができるのでしょう?
この答えはこの本を読めばわかるのでしょうか?

そしてまたいつものように痛感することですが、江戸時代の人々はすごい。何でも自分でやってしまうんですよね?
半加工の食材をスーパーで購入して、ちゃちゃっと調理し、着るものは全て購入し、電化製品をフル稼働させて家事をこなし、パソコンとネットに頼って仕事をしている身としては、もしも何かのきっかけで江戸時代にワープしてしまったら、と考えるとおそろしくなります。おそらく赤ん坊のごとく無力な自分が情けないです。着物も縫えなければ、味噌を作ることもできません。CADで設計ができたところで、江戸時代に何を生業としたらよいというのでしょう?
明治以降の近代化で、私たちは極端な分業システムを構築し、便利な生活と引き換えに、さまざまな技能を手放してきたということですね。
気持ちの中では、いろいろなことを丁寧に手作業でやる生活に強い憧れを抱きますが、時間に追われる毎日の中では実現不能。
でも、江戸時代だって1日は24時間だったはず。便利なはずの機械たちに、いつのまにか時間を喰われているということなのでしょうか。。。


国際屋外アートフェア

2009-11-04 09:35:53 | アート・文化

Artfair_2
10/30-11/1に横浜・山下公園で開催された国際屋外アートフェア
Chii先輩がボランティアで参加しているので、10/31と11/1にビデオ撮影班ということで参加してきました。
参加アーティストなど、詳しい情報はこちら↓
「artnewsp2.pdf」をダウンロード
「artnewsp3.pdf」をダウンロード
Artfair091101 With_carroll
会場はこんな感じ。もっとにぎわっている、いい写真もあるのですが、まだ整理していないので、、、。
右の写真はアーティストのキャロルさんとのツーショット。
この方のアートを購入してきました。
詳しくはまた後日!
(廊下を綺麗にして絵を飾ったらまた撮影します。。。いつになるやら?)


歌舞伎

2008-12-10 14:59:58 | アート・文化

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↑ポスターをクリックで国立劇場のサイトへリンク
友人が日比谷高校PTA役員をしていて、歌舞伎鑑賞会を企画。たまたまお父様のチケットが余ってしまったというので、行かせていただきました♪
歌舞伎なんて高校時代?の鑑賞会以来。
イヤホン1650円なり(100円の割引券があり、帰りに返却すると1000円もどってくるので実質550円)を借りて、いざ、いざ。
11時半に始まって、まず2幕。お昼休憩にお弁当をいただき、午後あと4幕。
お話はご存知遠山の金さん。通し狂言というらしく、どうやらお笑い系。
「うれしくって、なんもいえねー」とか、あんまに扮した角太夫がタイ式マッサージといって広げる敷物に「鯛」の絵とか、泥棒に入る場面ではお三味線によるピンクパンサーのテーマ、等々、お笑い満載でした。
歌舞伎というと格式張った意味不明な感じのイメージでしたが、今回は時代も江戸時代で、イヤホンなくてもべらんめえ調な会話はよくわかります。イヤホンはもっぱら役者さんや江戸時代や歌舞伎の蘊蓄などを解説していました。
ちょうど「しゃばけ」を読んでいたので、手代とか若旦那とか、まさにその時代!!
終盤近く、角太夫が殺される場面の大立ち回りは、「あー。仮面ライダーの元祖は歌舞伎にあり!」と膝を打ちましたねえ。大見得きって(変身)、ひとりずつかかってくる雑魚(ショッカー)を、ばったばったと倒して行く。。。笑。倒された雑魚が大げさに飛び退いたりのたうち回る様はまさに仮面ライダー!!笑。
花道のすぐわきの1階席だったので、役者さんが間近で見れました。
でも、歌舞伎の人って顔が大きくて背もそれほど大きくなくて、生で見るとあんまり格好よくはないですねえ。菊の助の小吉がちょっとよかったけど。松禄のギョロ目の眼力も印象的でしたが。
こういうお気楽娯楽満載の歌舞伎なら、楽しいですネ。
11時半に始まって終わるのが15時と、上演時間は長いですが。。。
ineちゃんありがとうね!