昨日は1級建築士学科試験、お疲れ様でした。
今年から1級建築士についても、解答速報を掲載したいと思います。
構造だけですし、私が独自に公開しているものですので、試験実施機関とは関係がありませんので、ご了承ください。
今年は法規構造は比較的やさしかったようですが、計画がとても難しかったようですね。総合点での合格点も下がりそうな感じです。1級は合格基準点、足切り基準点が明確に発表されないので、その点、合格発表までハラハラしますね、、、
No.1 組み合わせ応力度の問題 答2
圧縮力と水平力による組み合わせ応力度の問題はよく出題されるので、みなさん簡単に解けたと思うのですが、せん断応力度は出題頻度が高くないので、公式を覚えていたかどうか、、、?長方形断面の係数1.5をかけるのを忘れずに求められたでしょうか?
No.2 反力、応力、たわみの比 答4
平成15年に出題されたものとよく似た問題です。問題集の復活要注意問題に入っています。両端固定の梁のたわみの公式を覚えていたかどうか、、、?それを忘れていても、反力、最大曲げモーメント、最大せん断力は求められると思うので、消去法で選べたかもしれませんね。
No.3 曲げモーメント0の時の荷重の大きさ 答2
これはサービス問題でしたね!簡単。
No.4 崩壊メカニズム 答4
これもよく出る多層ラーメンの崩壊メカニズムですね。直前講習でも復習したのでできたと思います。
No.5 トラスの水平変位の大小関係 答3
これは平成21年の問題と似ていますが、問題集からは消えてしまっています。テキストに出題例として掲載されているので、できたかもしれませんが、練習量は多くなかったですね。公式を覚えていたかどうか?直前の公式集には載っていて、この公式はいつ使うのか?という質問があったので、トラスの変位の話をしたので、できたかもしれませんね!
No.6 座屈 答3
2級も座屈が文章題でしたが、1級も文章題でしたね。座屈長さの係数を覚えていたら簡単な問題でした。
力学は、学院推しの筋交い付きラーメンは出ませんでしたね、、、苦笑
No.7 地震時の振動 答1
「応答スペクトル」と言われると、力学の振動で使う「加速度」応答スペクトルが浮かんでしまうので、固有周期が長くなると小さくなる、と思ってしまいがちですが、今回は「変位」応答スペクトルなので、固有周期が長くなると大きくなるのです。
4の選択肢の粘性減衰の減衰定数も、「減衰」と言われると「履歴減衰」についてよく講義に出てくるので、鉄骨の方が大きいと思ってしまいますが、「粘性減衰」は、揺れ幅の減少の度合いなので、RCの方がガサガサ揺れなのでおさまりやすいですよね。紛らわしいところをついてきたな、と思いました。ひっかかった方多かったかも。。
No.8 荷重外力 答1
積載荷重の大小関係は簡単でしたね!その他の選択肢についても直前でやったことが出たので、正解できたでしょう!
No.9 木造 壁率比計算 答3
これは実力テスト、直前講座的中ですね!楽勝だったでしょう。
No.10 木造軸組工法 答1
これも直前でやりましたね!
No.11 鉄筋コンクリート構造 答2
直前でやった、、、と思ったら、2級の直前でやったのでした、、、
いずれにしても簡単な問題でしたね。
No.12 鉄筋コンクリート構造配筋 答2
これはびっくり玉ですね。1と3が正しいというのはわかりますが、2と4は初出です。初出で正当肢というのはキツイ問題ですね。今後定着などについてより、指針なり、標準図なりをこまかに学習しないといけないかもしれませんね。
No.13 鉄筋コンクリート構造 許容応力度計算 答1
これは1か4かで迷いますね。。。
No.14 鉄筋コンクリート構造 保有水平耐力計算 答4
これは脆性破壊するものはD!!とやっていたので、みなさん選べたでしょう。3の選択肢も直前でやりました。1と2はテキストには掲載されているのですが、あまり見覚えなかったかも?でも4までちゃんと読めば、選べますね!
No.15 鉄骨構造 答2
これはどの選択肢も直前などでやったものなので正答率高いでしょう!
No.16 鉄骨構造 接合部 答4
1の選択肢はあまりふれていませんでしたが、2、3については直前でやったので、判断できたでしょう。
No.17 鉄骨構造 答1
これも直前でやりました!的中ですね!
No.18 鉄骨構造 耐震計算 答2
補講で耐震計算ルートのまとめをやったので、補講に出席された方はできていたでしょう!
No.19 土質地盤 答3
これは2級でもよく出る問題ですね。簡単でした。
No.20 地盤沈下 答4
これも、土粒子が変形するのではなく、間隙水が排出されて体積が減少する現象、ということをおぼえていたら簡単ですね。
No.21 擁壁地下外壁 答1
摩擦係数については、粘土ヌルヌル、砂ザラザラで覚えていたと思います!
No.22 プレストレスとコンクリート構造 答2
正答肢は、直前でⅠ種、Ⅱ種、Ⅲ種について説明したのですが、ひび割れしない、とはいっていたけど、引張り生じない、という表現はしていなかったかも、、、また、他の選択肢が難しいので、これは難しかったかもしれませんね。
No.23 各種建築構造 答3
これも壁式鉄筋コンクリート構造の1と2はすぐに判断できても、3と4で迷ったかも?埋め込み拄脚の曲げ終曲耐力は、何と何の小さい方と何を足すのか?覚えていましたか?
No.24 耐震構造、免震構造、制振構造 答3
これも直前でやりましたね!的中です。
No.25 既存鉄筋コンクリート構造の耐震診断改修 答2
これは2級でよく出る問題なので、簡単に感じましたが、1級ではあまりふれていなかったかもしれませんね。耐震スリットを設けると短柱が長柱になる→せん断破壊しなくなる→靭性が向上する(耐力は向上しない)と判断できたかどうか?
No.26 構造計画 答1
これは難しい問題でした。
No.27 木材および木質系材料 答4
これは簡単、、、ですよね?
No.28 コンクリート材料 答4
これも応力度ひずみ度曲線を描いて、ヤング係数をどうやって求めるか、思い出せれば簡単でした。
No.29 鋼材 答3
これも簡単でしたね!降伏点強度と引張強度でひっかけてくるのは2級と同じですね!
No.30 非構造部材等の設計用地震力 答4
これは難問でした。告示等についても学習しないとならないかも?
ただ、東日本大震災で、天井、傾斜路、エスカレータ、エレベータ等についての被害があり、それに伴って法律が厳しく改正されているので、その辺の知識を問われているので、大切な問題といえば大切な問題ですね。人の命に関わる仕事をするのですからね。
さて、みなさんの結果はどうだったでしょうか?
1級建築士の数が足らなくなるので、試験制度の見直しがされたというものの、試験自体は難化している気がします。人は増やしたいけど、質は落としたくないという国の意向なのでしょうか?
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