町田市の築35年の木造2階建て住宅の、防音工事をしました。
これは厚木基地による騒音被害を防ぐために、防衛施設庁が指定した区域内の住宅を、補助金(税金)で防音工事するというもの。第1工法と第2工法があり、航空経路や基地との距離で分けられています。町田の住宅は第2工法で、サッシとエアコンを取り替え、換気扇をつけ、防音する部屋とそれ以外を仕切る木製建具を交換するだけだと思ったので気軽に応じたのですが、、、。国の税金で個人住宅の防音工事をするわけで、その審査に要する書類の多さにはびっくりしました。また、今まで積算という事をしたことがなく、工務店から出てくる見積書をチェックして、おかしい所を指摘するだけだったので、自ら部材を拾って積算するというのが、こんなにも大変であったか、と思い知りました。しかし、国で決められた金額がありますから、いったんフォームを作ってしまえば、次からは楽だと思います。今回は何もかも初めてだったので、大変でしたが。。。
私の事務所は昭島市ですので、厚木基地だけでなく横田基地で指定があった住宅の方、お施主さんに相談されている工務店の方、設計・申請承ります!!ご一報下さい。
実際の工事に関する写真はフォトアルバムをご覧ください。
第2工法で二人家族の都市型だとマックス330万円の支給があります。いかにもれなく請求して多くの補助金をゲットするかが設計の手腕の見せ所です。設計費用も国が負担してくれますので、安心です。
今回の事業では323万円の工事費を申請し、316万円の補助を受け、個人負担は約7万円でした。
もちろん、防衛庁の指定以外の工事をオプションでした場合、それらはすべて個人負担になります。今回はキッチンをリフォームしたり、床や天井を替えたり、雨漏りを修正したり、雨漏りの原因となる2階の雨戸を取り替えたりというオプション工事が100万円ほどかかりました。
しかし316万円をゲットできたとしても、実際の工務店さんはかなりきびしいようです。特に防音建具(室内木製建具)の積算金額が約27万円でしたが、建具屋さんから出て来た見積もりは38万円だったとかで、工務店さんは頭を抱えていました。
防衛施設庁は「公共事業ですから、過去の入札金額を参考に決められているので、それで受けてくれる業者がいるのだから」という説明です。思わず「大きなビルで何枚もの建具が納入される予定の事業で示された価格を、1戸で数枚の一般住宅の価格に当てはめたら、それは成立しないでしょう?手間もコストも搬入費用も、同じように考える事ができるとは思えない。一般住宅は一般住宅なりの価格を出してもらわないと、誰も受けてくれなくなりますよ!」と抗議したのですが、、、。担当の方には「私が価格を決めているわけではないし」と逃げられてしまいました。
確かに、基地とは何の関係もない所に住んでいる国民の方々からも、税金は徴収しているわけで、その貴重な税金を使うわけですから、お金の使い道にはきびしくあって欲しいとは思いますが、工事をする職人さんたちの善意に甘えた工事になってしまってはならないとも思うわけです。。
お施主さんがおっしゃった一言が全てを語っているのかもしれません。
「飛行機が飛ばなきゃ、別に防音工事なんて必要ないんだけどねえ、、」
これは厚木基地による騒音被害を防ぐために、防衛施設庁が指定した区域内の住宅を、補助金(税金)で防音工事するというもの。第1工法と第2工法があり、航空経路や基地との距離で分けられています。町田の住宅は第2工法で、サッシとエアコンを取り替え、換気扇をつけ、防音する部屋とそれ以外を仕切る木製建具を交換するだけだと思ったので気軽に応じたのですが、、、。国の税金で個人住宅の防音工事をするわけで、その審査に要する書類の多さにはびっくりしました。また、今まで積算という事をしたことがなく、工務店から出てくる見積書をチェックして、おかしい所を指摘するだけだったので、自ら部材を拾って積算するというのが、こんなにも大変であったか、と思い知りました。しかし、国で決められた金額がありますから、いったんフォームを作ってしまえば、次からは楽だと思います。今回は何もかも初めてだったので、大変でしたが。。。
私の事務所は昭島市ですので、厚木基地だけでなく横田基地で指定があった住宅の方、お施主さんに相談されている工務店の方、設計・申請承ります!!ご一報下さい。
実際の工事に関する写真はフォトアルバムをご覧ください。
第2工法で二人家族の都市型だとマックス330万円の支給があります。いかにもれなく請求して多くの補助金をゲットするかが設計の手腕の見せ所です。設計費用も国が負担してくれますので、安心です。
今回の事業では323万円の工事費を申請し、316万円の補助を受け、個人負担は約7万円でした。
もちろん、防衛庁の指定以外の工事をオプションでした場合、それらはすべて個人負担になります。今回はキッチンをリフォームしたり、床や天井を替えたり、雨漏りを修正したり、雨漏りの原因となる2階の雨戸を取り替えたりというオプション工事が100万円ほどかかりました。
しかし316万円をゲットできたとしても、実際の工務店さんはかなりきびしいようです。特に防音建具(室内木製建具)の積算金額が約27万円でしたが、建具屋さんから出て来た見積もりは38万円だったとかで、工務店さんは頭を抱えていました。
防衛施設庁は「公共事業ですから、過去の入札金額を参考に決められているので、それで受けてくれる業者がいるのだから」という説明です。思わず「大きなビルで何枚もの建具が納入される予定の事業で示された価格を、1戸で数枚の一般住宅の価格に当てはめたら、それは成立しないでしょう?手間もコストも搬入費用も、同じように考える事ができるとは思えない。一般住宅は一般住宅なりの価格を出してもらわないと、誰も受けてくれなくなりますよ!」と抗議したのですが、、、。担当の方には「私が価格を決めているわけではないし」と逃げられてしまいました。
確かに、基地とは何の関係もない所に住んでいる国民の方々からも、税金は徴収しているわけで、その貴重な税金を使うわけですから、お金の使い道にはきびしくあって欲しいとは思いますが、工事をする職人さんたちの善意に甘えた工事になってしまってはならないとも思うわけです。。
お施主さんがおっしゃった一言が全てを語っているのかもしれません。
「飛行機が飛ばなきゃ、別に防音工事なんて必要ないんだけどねえ、、」