Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

09年度2級設計製図エスキス例修正!!&採点会

2009-09-29 20:56:48 | 建築士試験

大変失礼いたしました!!エスキス例を見直していたら3階の収納(適宜)がありませんでした!失格にはなりませんが、大きな減点です!!
見直し、チェックは大事ですね~。
というわけで、本番でチェックしていたら収納がなかったことに気付いた、という設定?で、既に終わったエスキスに収納を付け足す方法を、、、。
1)階段の上がり方を変更して、廊下の突き当たりに収納を作る。(左)
実際に採点会で、この方法をとっている方もいらっしゃいました。エスキス中に変更する場合、1、2階の階段の上がり方も反対にする必要があるので注意。
2)食事室・台所を20㎡にして、食事室・台所から使う収納にする。(中)
収納が通過動線になりますが、食事室・台所というパブリックスペースなので問題ないでしょう。
3)親夫婦寝室のアクセスを食事室・台所経由とし、廊下から使う4㎡の収納を作る。(右)
親夫婦寝室が通過動線になりますが、食事室・台所というパブリックスペースなので問題ないでしょう。マンションの間取りなどによくあるパターンですね。
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↑図面をクリックで拡大

さて、先週日曜日と水曜日に採点会へ行って参りました。シルバーウィーク真っ盛りとあり、半分くらいの方しか見えませんでした。
日曜日6名の図面提出のうち、7m×10mの横型+全突出で考えていた方は1名。残りは全員間口8mでした。間口8mだと、先日もこのブログに書いたように、アプローチが厳しくなります。その中で2名の方がピロティを使った解答例に近い形で解答していました。残り3名の方はニホンゴの解釈とアプローチに悩んだようで、「搬入は売り場の屋内を経由してはならない」=「住宅の屋内なら経由して構わない」と解釈した方。「売り場と工房のいずれかが道路に面する」=「工房が道路に面して売り場は工房経由でも構わない」と解釈した方。やはり売り場も工房も道に面さないとダメだろう、、、ということで住宅のアプローチが有効600になってしまった方。
いずれも大きな減点が想定されます。しかし失格にはならないと思うのですがいかがでしょう??
水曜日6名の図面提出のうち、やはり7mは1人。残りは全員間口8mでした。7mでも住宅心々1.5m、工房心々1.5mでアプローチを東西両方向にとり、搬入経路有効1200が確保できなかった方がいらっしゃいましたが、これはそれほど大きな失点にはならないのではないでしょうか?
また、展開の要求に関しては描けている方の方が少なかったので、これもそれほど減点が大きくないのでは?というのは、昨年のスロープの要求が、かなり比重が大きいのではないかと思っていたら、意外と長さが足りなくても合格してらしたので、、、。

心配なのは、どうやらN建学院では本試験1週間前に敷地の間口10mという今回の問題そっくりなものを練習していたと言う話!!情報漏洩???

まあ、何はともあれお疲れさまでした。人事を尽くして天命を待つ!
みなさまのよい結果をお待ちしております~。


最近戦国づいている

2009-09-18 20:37:50 | アニメ・コミック・ゲーム
へうげもの 8服 (モーニングKC) へうげもの 8服 (モーニングKC)
価格:¥ 560(税込)
発売日:2009-02-23

前に受講生のSさんが面白い!と言っていたので1服を購入したのですが、そんなに面白いかなあ?と言ったら、「後からどんどん面白くなるんですよ~」と2服から8服までお借りしました。確かに!!!2から急に面白くなります!あれ?9服が7月に出ているではないか?!これは買うか~???
モーニングコミックなので、少々エロい場面もあり、小学生にはどうよ?って感じなんですが、戦国好きな子どもも読んでいます。。。
これでは秀吉、光成はかなりいや~なやつとして描かれている。
でも、このマンガや、和田竜の時代小説なんかを読むと、歴史上のつまんない人物が急に個性的に生き生きと動き出すから、戦国も面白いなあ、と。
建築士としては「火天の城」(映画)も見てみたいなあ、なんて、戦国づいている今日この頃でした。


ピアノ曲が聴こえてきそう

2009-09-18 20:25:11 | 本と雑誌
四日間の奇蹟 (宝島社文庫) 四日間の奇蹟 (宝島社文庫)
価格:¥ 725(税込)
発売日:2004-01

ブックオフをふらふらしていて、「このミス」の初代大賞というふれこみに魅かれて購入。オーストリア留学中に事件に巻き込まれて薬指を失い、ピアニストの道を閉ざされた青年と、その事件で両親を失い、青年の家にやってきた、脳に障害をもつ少女。その少女のピアノの才能。少女をいろいろな施設の慰問に連れて歩くようになるふたり。そしてある特殊な施設を訪問し、そこで働く女性と出会い、落雷事故があり、、、。それからの4日間の物語。イッキ読みする面白さがあり、さすが「このミス」大賞という感じですが、ミステリー???かといえばミステリーよりもSF???筒井康隆(修正:山中恒でした。すみません。)の昔の小説とネタは同じです。(ネタバレなのであえて書きませんが。)
でも、音楽描写はすごい。つい、仲道郁代さんの月光をiTunesで購入してしまいました。脳に大変興味のある私としてはその分野の描写も面白い。
人間は何のために生きているのか、という哲学的なテーマについて、ちょっと考えさせられちゃったりもする。
また、登場する病院というかグループホームが、とてもコレクティブな感じ。施設の女性が一度結婚に失敗していて、嫁ぎ先の農村の、昔ながらのコミュニティのあり方なども集住やコミュニティについて関心のある私としてはその辺も大変興味深く読めた。
そこら辺が、人間ってなんなんだろう?家族ってなんなんだろう?コミュニティって?って考えさせられちゃうあたりかな?

だから、SFファンタジーなんだけど、結構深かったりするわけで。
2005年に映画化されたようですが、、、映画にするのはちょっと難しいかもねえ。


落語とミステリーは相性がいい

2009-09-18 20:03:47 | 本と雑誌
ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺 (集英社文庫) ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺 (集英社文庫)
価格:¥ 560(税込)
発売日:2006-08

大阪の、身寄りのないどうしようもない不良高校生が飲んべえでだらしないけど天才的な噺家の家に弟子入りして、、、というお話。
この元不良高校生、最初は落語家になる気なんて全くなかったのに、師匠の落語に魅せられてどんどん落語の世界に引きずり込まれていく。しかも結構頭がキレる。で、いろいろな謎に遭遇すると師匠が解決したように見せながら謎を解いて行くという。そのあたり眠りの小五郎を使って謎を解く名探偵コナンのようでもあり??
「オチケン!」の解説に紹介してあった小説だけど、こっちの方が面白かった!

なにしろ、お恥ずかしながら、仕事帰りの電車の中で読んでいて、たまたま青梅直通で座れたので熱中して読んでいたら、ふと目を上げると見覚えあるけど怪しい駅。。あわてて降りたら拝島だった!(中神で降りて帰ろうと思っていたので2駅乗り越し)という始末、、、。(青梅まで行かなくてよかった。。。)

そのくらい面白かったデス。
続編もあるようで、図書館にリクエストしてみようかな?
((1)はブックオフで見かけて購入したのですが。。。)

ハナシにならん!―笑酔亭梅寿謎解噺〈2〉 (集英社文庫) ハナシにならん!―笑酔亭梅寿謎解噺〈2〉 (集英社文庫)
価格:¥ 650(税込)
発売日:2008-05-20

結局、人間は遺伝と環境の両方の影響を受けている?

2009-09-18 19:55:51 | 本と雑誌
人間は遺伝か環境か?遺伝的プログラム論 (文春新書) 人間は遺伝か環境か?遺伝的プログラム論 (文春新書)
価格:¥ 746(税込)
発売日:2006-01

大好きな日高先生の本。人間は遺伝なのか、環境なのか?
日高先生によれば、遺伝的に決まっているのは、人間と言う種の男か女か、ということだけで、それはどの国のどんな人種でも、どんな時代の人間でも同じ。
ただ、人間の子どもは成長したら人間の大人になるのであって、途中で急に象になったりキリンになったり蝶になったりはしないよ、ということだけである、というのだ。
では、いろんな個性はどうやって決まってくるのか?それは環境だと。
ということは、主に人間は遺伝ではなく環境によって作られるということなのかなあ?
遺伝子によって決まっているのは、入学式の式次第のようなもので、人間の赤ちゃんはだいたい、1歳くらいになると立って、6歳くらいになると会話が成立して、12歳くらいになると第1次性徴期が来て、、、、というおおまかな筋書きだけ。
その入学式が面白いものになるのかつまらないものになるのか、どんなスピーチがあるのか、そういうことはまったく記入されていなくて、それは環境が決めていると。
だから個性というのは(その入学式が面白いのかどうか=その人間が面白いかどうか?)環境によるってことですね。
それは複数の子どもを持つ友達がよくいうことで、同じ両親なら全く同じ遺伝子のはずなのに、兄弟姉妹によってまったく個性はバラバラであると、、、。家庭と言う環境も同じはずであるのに?しかし同じ学校の同じクラスで同じ友人と全く同じ時間を過ごしているわけではないので、その一瞬一瞬の経験も環境というなら、全く同じ環境というのはありえないわけですよね。その違いが、個性を作っているのだろうか?そういえば、子どものクラスに双子ちゃんがいるけれど、男子と女子ということもあり、だいぶ個性が違うように見えるけど、、、。家庭も学校環境も同じでも、違ってくるわけですね???
そうすると最近友人とよく話題になる地頭というのはどういうことなんだろう?先天的なものであっても遺伝とは関係ないものっていうのがあるってこと???
うーーーん?むつかしい。。。。
しかし、面白いテーマだし、相変わらずの日高節でスイスイ読めます。