終末のフール (集英社文庫) 価格:¥ 660(税込) 発売日:2009-06-26 |
終末のフール 伊坂幸太郎
これは、まさに、伊坂幸太郎です。この前読んだ「あるキング」がおやあ?という感じだったのですが、これは、すごい。
ただ、8年後に小惑星が地球に衝突して地球が滅亡してしまう、、、という設定は、なんか既視感があるのですが?最初「あれ?この小説前に読んだことあったっけ???」とずっと悩んでしまいました。タクシーに乗った女性の話。。。あれはなんだったっけなあ。気になるけど思い出せない。誰か教えてください。笑。
解説で吉野仁さんが吉本隆明を引き合いにだして、死を語ることで生を浮き彫りにする、というようなことを書いていて、ほほう、なるほど、と思いました。
その視点で思い返すと、筆致はあくまでも軽いけれど、描いている内容はエンタメ作品を超えて、文芸作品になっちゃってる。
ただ、各章のタイトルのこじつけ感が、、、笑。まあ、そこがまた、伊坂幸太郎らしくていいのかもしれないけど。
これは、超オススメです。