Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

世界中が余命8年を宣告されたら、、、

2010-03-18 13:40:12 | 本と雑誌
終末のフール (集英社文庫) 終末のフール (集英社文庫)
価格:¥ 660(税込)
発売日:2009-06-26

終末のフール 伊坂幸太郎
これは、まさに、伊坂幸太郎です。この前読んだ「あるキング」がおやあ?という感じだったのですが、これは、すごい。
ただ、8年後に小惑星が地球に衝突して地球が滅亡してしまう、、、という設定は、なんか既視感があるのですが?最初「あれ?この小説前に読んだことあったっけ???」とずっと悩んでしまいました。タクシーに乗った女性の話。。。あれはなんだったっけなあ。気になるけど思い出せない。誰か教えてください。笑。
解説で吉野仁さんが吉本隆明を引き合いにだして、死を語ることで生を浮き彫りにする、というようなことを書いていて、ほほう、なるほど、と思いました。
その視点で思い返すと、筆致はあくまでも軽いけれど、描いている内容はエンタメ作品を超えて、文芸作品になっちゃってる。
ただ、各章のタイトルのこじつけ感が、、、笑。まあ、そこがまた、伊坂幸太郎らしくていいのかもしれないけど。
これは、超オススメです。


天才とは?

2010-03-15 23:32:22 | 本と雑誌
ボックス! ボックス!
価格:¥ 1,869(税込)
発売日:2008-06-19

ボックス! 百田尚樹

2009年本屋大賞ノミネートということで、510先生もオススメだったので、図書館にリクエストして待つこと3ヶ月以上!ようやく届きました。585ページの分厚い小説。

子どもの頃から運動神経抜群で何でも器用にこなしてしまうカブと、幼なじみの優紀。優紀は頭がよくて努力家だけど体がひ弱で運動神経も凡庸。それなのにスポーツコースのカブの入っているボクシング部に、特進コースの優紀が入部。
ライト級には別の高校に超高校級のモンスター、稲村がいる。。。

最初の2/3はボクシングについての説明が長くて、読むのがちょっと辛い。そもそも格闘技にあまり興味がないので、蘊蓄が書いてあっても、うれしくない。
しかし我慢して読み進めていると、後半は俄然スピード感が出て、手に汗握る試合描写。

しかし、それよりも、会話の中に出てくる「天才とは?」という部分が心に残ったなあ。ゆかいな仲間たちの会話でもよく出てくる話だけど。
天才というのは1%の才能と99%の努力、って誰かが言っていたような気もするけど、「努力するのが楽しくて辛くない」ってのが、一番の才能かもねえ。好きこそモノの上手なれ!

ウチの、勉強キライ、運動キライというバカ息子。唯一楽しくてやめられないのはテレビとゲーム。でもねえ、これらは受動的なもので、ラクで楽しいから誰でも好きだよね?こんなのは才能でもなんでもない。
「誰でもものすごい才能を持っているかもしれないけど、ほとんどの人はそれに気付かずに一生を終える。」
のかも、しれないねえ。。。とほほ。


あいつらが戻って来た!

2010-03-09 11:30:34 | 本と雑誌
まほろ駅前番外地 まほろ駅前番外地
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2009-10

まほろ駅前番外地 三浦しをん

「まほろ駅前多田便利軒」を読んで、三浦しをんにはまったのですが、(当時絶対に男性だと思っていた!)あの、多田と行天が戻って来た!前作の登場人物たちのその後も。。。
これを読んでいると昔の、松田優作とか水谷豊とかショーケンとかがやっていたドラマを思い出す。
相変わらず面白いです。終わり方が、、、また続きがありそうです。楽しみ♪