令和3年(2021) 2級建築士学科試験 構造速報
学科試験お疲れ様でした。
今年の試験は法規が難しかったという噂でしたが、結果を見るとみなさん結構取れていて、構造、施工が難しいという声も聞こえました。施工はかなりむつかしかったようですね。
法規も構造も、1級の試験から降りてきたような問題もあって、2級の準1級化がさらに進んだようです。
構造について今年もコメントをしていきたいと思います。
NO.1 断面1次モーメント 解答4
R01に出たばかりの断面1次モーメントがまた出ましたね。今回もH26,H29,R01同様、同じ断面積に分けられる問題なので、与えられている断面1次モーメントの公式を使わずとも瞬殺できる簡単問題でした。ラッキーでしたね。
No.2 応力度 解答2
等分布荷重の梁の長さを出す問題なので、最後にl^2の2乗を外さないとならない点がちょっと難しかったかな?でも直前講習でやりましたね!
No.3 応力 解答2
せん断力、出せましたか?今回はもし間違えて反対側を出しても、H29のように左右非対称位置に荷重がかかっているわけではないので、まちがえようがなかったですね!
No.4 トラス 解答4
R01に引き続いて0部材の数探しでした。Aの0部材が5つ全部探せたかどうかがポイントですね。
No.5 応力図 解答5
M図がでましたね!H27 、H30、R01、R02 とM図が出ているので、今年も出そうだなーと思っていたのが的中しました。直前期にM図の特訓プリントを配布していたので、みなさんできていたと思います!今年は昨年に比べて、消去法で簡単に選べるのでとても簡単だったと思います。
No.6 座屈 解答2
H25年以来久しぶりに文章題が出題されました。でも最後の総合模試で文章題をやっていたので、みなさんできたと思います!オイラー式がかければ、簡単でしたね!
以上力学はどれも簡単でした。問題は一般構造です、、、
No.7 荷重外力 解答1
正答肢の1は過去何度も出ていて、直前講習でもやったのでみなさん選べたと思いますが、3、5の選択肢は初出題ですね。
No.8 地震力 解答2
過去問でよく出る「地震層せん断力は、その階が支える固定荷重と積載荷重の和に、地震層せん断力係数を乗じて求める」という日本語を公式にするとどうなるか、という問題ですね。内容は簡単ですが、見た目が目新しいので戸惑ったかも。
No.9 地盤基礎 解答5
直前講習でやった岩>固>密>堅>ナシを覚えていれば簡単ですね。その他の選択肢も過去問ばかりで、これは簡単でした。
No.10 木造部材名称 解答1
野縁は天井下地、廻り縁が天井と壁の見切り材ですね。
No.11 木造 解答3
「座金が木材にわずかに減り込む程度にボルトを締め付ける」というのはかなり昔に出題があったきり、ここ11年は聞かない選択肢でした。選択肢4のドリフトピン接合の降伏せん断耐力と終曲せん断耐力が同じというのはR01に出題がありました。今回、R01と似た出題が多いですね。
No.12 木造接合金物 解答4
H26に出題のあった金物シリーズですが、初出題の金物が多かったので難しく感じたかも?現場を知っている人には簡単だと思うのですが。
No.13 壁式鉄筋コンクリート構造 壁量計算 解答1
H23、H28、H30に出た壁量計算がまた出ましたね。簡単でした。
NO.14 鉄筋コンクリート構造 解答1
直前講習でやったものばかりでした。これは簡単でした。
No.15 鉄筋コンクリート構造 配筋等 解答5
継手は揃えない!ずらす!というのも、直前講習でやっていたので、みなさん選べたでしょう。ただ、選択肢3は初出題ですね。テキストp213のM図と⑦の記載を読んでいたかどうか、、、M図は引っ張り側なので、M図の図が出ている方に引っ張り鉄筋を入れるというのが理解できていたかどうか?講義ではあまり触れていない部分でした。
No.16 鉄骨造 解答3
正答肢の3は、直前でもやった気がするのですが、1、2、4が初出題で、とまどったのではないでしょうか?
No.17 鉄骨造 接合 解答1
H29に適当な選択肢として出題されていたものが、アレンジされて不適当な選択肢(正答肢)になって出てきました。また、選択肢3は初出題ですね。
No.18 構造計画 解答1
これも、正答肢1はH30の5のアレンジですね。偏心率の話ですが、偏心率はH25、H26、H29、R01にも出ているので選べたと思うのですが、2と5の選択肢は初出題でした。特に選択肢2はH31に大雪の後に法令ができた新しい傾向の問題でした。
No.19 耐震設計 解答4
これは直前でもやったので大丈夫だったでしょう。ただ、選択肢3の二次設計の目的は初出でした。
No.20 木材 解答3
H30の「すべての条件が満たされた環境下でなかれば繁殖しない」のアレンジ問題でした。ちゃんと読み取れたかどうか。
5の選択肢の「曲げヤング係数」は初出題でした。
No.21 コンクリート 解答3
H29の「長期の湿潤養生期間が必要となる」という適当な選択肢のアレンジ問題でした。
2の選択肢も、よく読めば、乾燥開始が遅ければ、乾燥収縮は小さいだろうな、と想像できますが、習ってない、と思ってしまうと迷うかも?
No.22 コンクリート 解答5
これは直前でやったものばかりだったので簡単でした。
No.23 鋼材 解答4
選択肢4の「降伏点」というところに反応できたかどうか。引っ張り強度ではありません、降伏点とヤング係数は一度も上がらずダダ下がりでしたよね。H29年と全く同じ文章でしたのでできたでしょう。
選択肢1、2、3は初出題でした。3は1級でよく出る問題で、2級でも説明するべきか迷った部分でした。来年から2級でも説明します。
鉄骨造の○○比は小さい方がよい、のシリーズに増やすだけです。
No.24 ガラス 解答2
型板ガラスの説明ではなく、フロストガラス、曇りガラスの説明でした。初出題ですが、型板ガラスの正しい説明をしっかり覚えていれば、違うな、と気づけたのでは?
プリズムガラスは初出題でした。
No.25 材料 解答5
ALCが防水性に劣るというのはH22の正答肢でもあるので、できたでしょう。選択肢1と2は初出題でした。
以上、正答肢は過去問や過去問アレンジなので、冷静に読めば間違えないと思うのですが、適当な選択肢の中に初出題が多かったですね。これらが今後アレンジされて不適当な選択肢(正答肢)になっていくのでしょうね。
みなさんはいかがでしたでしょうか?
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