ここ最近「伊集院静」の小説にはまっている。“お父やんとオジさん”に始まり
今年に入ってもう4・5冊読んだ。・・・何故かいい。作家の事はもう少し読み込
んでから別の機会にするとして、ネットで下記の記事に遭遇した。私もそう思う・・・
[文春]「どんな仕事をしたらいいのか分からない就活生 」
週刊文春の人気連載「伊集院静の『悩むが花』」は、作家の伊集院静氏が読者の
質問に答える形式の人生相談である。くだらない質問には適当に答える伊集院氏
だが、「これは」という質問にはキラリと光る回答をしてくれる。
今回の質問主は、「20歳・男・大学生」だ。大学三年で就活中の彼は、「やりた
い仕事が見つからず」、「どんな仕事をするべきなのか分からない」。そこで、
「以前企業で働いていた」伊集院氏に、「どのような基準でその会社を選んだ」
のかを尋ねている。
この大学生に対する伊集院氏の回答が秀逸である。まず、自らの悩みを語る大学
生を「正直でよろしい」と褒める。そして、「今の日本の若者で、君の年齢なら、
将来どんな仕事をしたいと決定している者はほとんどいないはず」で、「大学生
も一部の学部の学生を除いて大半は遊ぶか、部活動、アルバイトに明け暮れたり
が現代だ」と述べる。
伊集院氏も大学時代に「社会が何か? 仕事とは何か? などまったく分からな
かった」。「それでどんな職種がいいのかと考えた時、社会人の中で、この人の
ようになりたいと思う人がいる会社、仕事がいいんじゃないかと思った」のだと
言う。「給料の多い少ないは二の次だ」という前提で。
大学生に対する伊集院氏の回答は、こうであった。「あんな大人の男になりたい
な、と思う人がどんな仕事をしているかを探してみてはどうだろうか。そのため
にはまず街の中を、世界をよく知るために朝早くから外に出て、しっかりと人を
見ることだな」
すばらしい回答だと思う。筆者もそうだったが、「自分に適した仕事が何か」
「自分がやりたいことは何なのか」ということなど、実際に就職してからも分か
らない場合が多い。自分の歩むべき道を、自分で模索して見つかればラッキーだ。
とはいえ、たいていは見本を見つけ、その見本の真似をしてみようと思うことが多い。
見本は、家にこもっていても見つからない。街に出て多くの人と接し、その中か
ら「この人のようなりたい」と思う人を見つける必要がある。同時に本!たくさ
んの本を読めば、進むべき道への羅針盤となることは間違いない。
大切なことは、就職した会社の仕事が自分に適しているのかどうかは、働き始め
てみなければ分からないということだ。よって、就職したあとも見本の探索は続
けた方がいい。日本では、新卒一括採用という馬鹿らしいシステムが採られてい
るため、再就職に足踏みしてしまう人も多いと思うが。
それでも、世の中には新卒一括採用というシステムを乗り越え、さまざまな仕事
をし、多くの人と会い、見本を探索しながら、少しずつ自分に適した仕事に近づ
いている人も、意外にたくさん存在する。就活生には、ぜひ実践してほしい。
「街の中を、世界をよく知るために朝早くから外に出て、しっかりと人を見る」ことを。
(谷川 茂)
・・・人生半世紀!今もまだ、いろんな人との
出会いをを繰り返している自分がいる・・・・
さぁ今日も一日頑張ろう~