さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

豊橋番傘 平成25年9月号 掲載句

2013-09-24 | 豊橋番傘

    8月号ぶんは、投句をお休みしました。

 <近詠>

   母病んで家族の絆ためされる
    

   きず治すために医学がふやす傷 

   
   熱帯に変化しだした四季の国


   秋津島豪雨ひでりが同居する


 <課題句>

 「嫌い」 (藤森 ますみ 選)

   食うために嫌いな世辞も時に言う

   嫌いではない酒きょうもよくすすむ

 
 「海」 (須崎 東山 選)

   清濁を呑みなお青い海の水


 「結ぶ」(小田 善作 選)は、選外でした。


              

   
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豊橋番傘 平成25年7月号 掲載句

2013-09-24 | 豊橋番傘

 <推せん句> (5月号近詠より・鈴木 順子 選)

   泣きぬれた空のむこうにかかる虹

     
 <近詠>

   寿命まだあると信じていざ手術
    

   水たまり蛙見習いぴょんと跳ぶ 

   
   淡々と歩こう意味は求めずに


   カラフルな傘で追い出す梅雨の鬱


 <課題句>

 「鍵」 (高柳 閑雲 選)

   もう二度と訪ねぬ部屋のスペアキー


 「さすが」 (中内 まつ江 選)

   さすがねと言われた先に待つ梯子


 「返事」 (須崎 東山 選)

   ひと呼吸おいて告げますイエスノー


 <各・地・句・報> (岩田 明子 抄)

   恋ごころ揺らして逃げた春の風


 
   
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豊橋番傘 平成25年6月号 掲載句

2013-09-24 | 豊橋番傘

 <推せん句> (4月号近詠より・鈴木 順子 選)

  すこしずつ誤解しあって添う平和

     
 <近詠>

  支えてたつもりの人に支えられ
    

  打開策なくてひとまず飯を炊く 

   
  空っぽにしたくてできぬ箱ひとつ


  ふたたびの逢瀬よすがにきょうも生き


 <課題句>

 「畳」 (花井 稔 選)

  四畳半から始まった物語

  畳部屋洋間に替える若夫婦
          
  うちわ手に畳でゴロ寝する至福


 「とても」 (寺部 水川 選)

  わたしにはとてもと逃げる処世術


 「軽い」 (鈴木 順子 選)

  深刻なときほど軽くなる口調


              

  
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