プラスアルファ

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不安な思いをウダウダ書き散らす日記

妄想vol.1

2016年06月10日 09時51分30秒 | 辛辣うだうだ放題

昔……というか、
小学校の3、4年生だった頃から中学生になったあたりまで、
Mは大きな妄想を抱いていたことがある。

家族旅行でどこぞへ行くために汽車に乗り、その駅に着いた時、
本当は、Mが移動しているわけじゃなくて駅がここに設置された。
と、思ったことから始まった妄想。

そうなるともう止まらない。
Mの行くとこ行くとこ、巨大なセットが組まれて大人も移動してくる。と。
もちろん子どもの常識でも「ん、なわけない」とは思っていた。

だけど、この景色は白々しいカンジがする……とか、
ここにいる人達はみんなMを見て見ないふりをしている……とか、
ワケのわからないカンカクが
Mの中で渦巻いていたことも確かだった。

てか、同じような妄想はみんなするのかな??

自分で思うに、
当時のMの実家はいつもゴタゴタしていたし、
父と母がその場だけ取り繕った家族ごっこをしたところで
全てが空々しくMには映っていたワケで……。
それがMの妄想を煽ったのだろうと考えられる。

そんな少女時代を経て大人になったM。
そのMが、15年くらい前に驚きの映画と出会った。
なんと、Mが妄想したものと同じ世界観の映画だった。
タイトルは……、タイトル?? 覚えてない。
まるっきりMの妄想そのものの映画だったのに、タイトルを覚えていないとは、
いかにも全てがどうでもいいMらしい……。

なんだっけ?
ちょっと調べてみよう。

見っけ!
ネットは便利だぁ~~。
「トゥルーマンショー」だった。
1998年のアメリカ映画だったとは……
Mが賢かったらもっと前に原作を書けたじゃない?
賢くないことがとても残念……。

主人公は男性なんだけど、
Mの思ってた世界観がそのまま映画になってたことに驚いた。
彼が自分の人生が張りぼてでできていたことに気づくのは、
海で泳いで、沖合までいったとき。
……だったと思う。

懐かしい。
DVDでもう一度観てみたいなぁ。
……てか、あればいいけど。

妄想って、たかが妄想だと自己完結したら何にもならないけど、
膨らませて外に発信すると、「何か」にはなるものなんだなあ……。
これを映像化してどれだけ稼げたんだろう……と、
ソッチの「何か」を考えるM。
いやらしいわぁ。

ただ、その「何か」の中には
「アブナイ人物」と思われる危険性も含まれるワケで、
何の儲けもないのに、ただヘンなヤツ呼ばわりされると、
ちょっとカナシイ。
妄想……、気をつけねば。

 

 

 








 

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