まだ 足取りもおぼつかない
おさない子どもは

*

シャボン玉に
やたらと 心惹かれるようです。
*

*

*

通りがかりの 別の子
さっそうと 登場
*

*

さらに 新たなる別の子も 登場
*

突然 なぞのフリーズ
*
フリーズした ボーイのために

せっせと シャボン玉をふくは
まったく赤の他人の 家族一同
*

*
この日
この瞬間
ここで 偶然出くわして
「シャボン玉」というものだけで
一瞬 交わることになった
通りすがりの
赤の他人同士
まだ おっかない足取りの
おんなじ背丈の
小さなこどもたちと
小さな家族たちは
この日の
この場所の
この瞬間のことを
いずれ
忘れてゆくのだろうけど

ずっと 幼い頃に
意味も分からず どこかの誰かの吹いたシャボン玉を追いかけて
はしゃいでたこと
ずっと後になって
自分が親になって
ある土曜日の
ある晴れた日に
近くの公園に行こう ということになって
「シャボン玉」を手にする時に
淡く
なにかを 憶い出したりするのだろうか
*

10月4日 新宿御苑にて
ふと 想う。
おさない子どもは

*

シャボン玉に
やたらと 心惹かれるようです。
*

*

*

通りがかりの 別の子
さっそうと 登場
*

*

さらに 新たなる別の子も 登場
*

突然 なぞのフリーズ
*
フリーズした ボーイのために

せっせと シャボン玉をふくは
まったく赤の他人の 家族一同
*

*
この日
この瞬間
ここで 偶然出くわして
「シャボン玉」というものだけで
一瞬 交わることになった
通りすがりの
赤の他人同士
まだ おっかない足取りの
おんなじ背丈の
小さなこどもたちと
小さな家族たちは
この日の
この場所の
この瞬間のことを
いずれ
忘れてゆくのだろうけど

ずっと 幼い頃に
意味も分からず どこかの誰かの吹いたシャボン玉を追いかけて
はしゃいでたこと
ずっと後になって
自分が親になって
ある土曜日の
ある晴れた日に
近くの公園に行こう ということになって
「シャボン玉」を手にする時に
淡く
なにかを 憶い出したりするのだろうか
*

10月4日 新宿御苑にて
ふと 想う。