東京に、ひと月ぶりの雨が降っています。
しんしんと。
*
どこかでは、雪に なったとか。
いいなあ。初雪ですなあ。
でも 今 ここ=高円寺に 降っているのは
しんしんと、凍みる雨。
いっそ 雪になってくれればいいのですが、、なあ。
雪になりそうで、なりません。
雨は止みそうで、止みません。
こんな夜は
「闇に降る雨」が やはり 聴きたくなる。
沁みる。
*
今日は 高円寺で仕事でした。
いつも通り、マイ・メーヴェで出勤。
晴れの時も
雨の時も
いつでも どこでも
メーヴェで 移動します。
赤いバックパックに、パソコンを積め込んで。
造園仕事の時は、ハサミやノコギリやバールやホーキをブッ刺して。
雨となれば、
現場仕様の上下レインコートと 長靴で
完全装備して、
ずぶ濡れになりながら、走り抜けます。
一応 そんなふうに完全装備してても、
このレインコートは 1時間も耐えきれない設計なのか
はたまた どこかに穴が空いているのか
帰り着いてみれば
中までじっとり 滲みております。
濡れると、ずーーんと、疲れます。
からだを濡らす雨は
元気も体力も奪います。
それでも なんでも、
よほどのことが無い限り、
メーヴェで走り抜けます。
クリスマスイブに 転んでヒザをケガしてズキズキ疼いていても、
それでも けなげに、メーヴェをこいで、帰りました。
よほどのことが無い限り。
*
しかし
今日の この雨。
きっと、
相当、凍みるはず。
夏ならば どんな大げさな ずぶ濡らし雨でも
まあ、構わない。死にゃあしないから。
だけど、
冬は、
決して なめちゃいけない。
死んでしまいかねないから。
防寒は、命がけ。
冬の寒さに打たれた水の 底無しの冷たさ:
その恐ろしさは、
決して なめちゃいけない。
死んでしまいかねない 寒さです。
死んじゃう、とか、
多少大げさっぽく聴こえても、そのくらいに思っておかないと、
大変な目に遭うことになります。
寒さは なめちゃいけない。
ゆえに、今。
メーヴェで帰るの、どうしようか、、と
さすがに、ためらっているのです。
今日は、「よほどのこと」かもな、と。
* * *
ところで
「メーヴェ」ってさっきから言っているのは
チャリのことです。
マイ・チャリのこと。
My MÖWE 2009
大半のジャパン育ちの方には 説明不要かとは思いますが、
私がこの世で一番敬愛する漫画:『風の谷のナウシカ』に出て来る
空飛ぶ凧:“メーヴェ”に因んでおります。
由来は ドイツ語で「カモメ」のこと=Möwen(メーヴェン)のようです。
とはいえマイ・メーヴェは
もちろん飛ばないし
よりにもよって
古くて 錆びてて ボロボロです。
カゴも ぶち破れてて
ライトの発電機も ギイイイイギイイイイイうるさくて
やぶれかぶれ。
安ーい、ママチャリタイプの、ボロチャリです。
でも
今の自分には 必要不可欠な「足」であり、
かけがえのない「相棒」です。
クリスマスイブには 一緒に転んで 一緒にダメージを食らい
それでもなお 走り続けさせたけれども
うんともすんとも 壊れることもなく 当然ながら不平も言わない
雨の日も
晴れの日も
忠実なる相棒です。
やぶれかぶれの ただのボロチャリだけど
18で東京に来て買ってからもう、11年?ほどの付き合いになるでしょうか。
盗まれることもなく。
秋田にも連行され。
再び東京に連れ戻され。
昔 走り回らさせられた 井の頭通りや 荻窪や高円寺界隈を
再び 走り回させられています。
そんな、腐れ縁。
別に、
持ち物に名前をつけるのが趣味 ってわけでは全然ないんですが
こいつばかりは
「メーヴェ」と呼んで、寵愛しているのです。
“寵愛”、っていうわりには 踏んだり蹴ったりな酷い扱いをしている気がしますが。
*
だから、
そんな大事なメーヴェを置いて帰るなんて、ありえない!
と 流れ的にそう言うべきところなんでしょうが
そんな感傷的なことは
サラサラ言わず。
今日は 電車とバスを乗継いで、
安全無難に帰ろうと思います。
パソコンのこともあるし。
レインコートはあるけど、長靴を忘れてしまったってのも、ある。
それに
自分が雨に打たれるのも そうだけど
メーヴェ自身を雨ざらしに打たせるのも、残酷な仕打ちでしょう?
*
と、
今日は 万人にとって とてつもなくどーーでもよいことを
なぜか書いてみました。
だらだらと書いてみました。
そうこうしているうちに 雨が止んでくれるのを、
なんとなく、待っているわけです。実は。
*
止んだかな。
しんしんと。
*
どこかでは、雪に なったとか。
いいなあ。初雪ですなあ。
でも 今 ここ=高円寺に 降っているのは
しんしんと、凍みる雨。
いっそ 雪になってくれればいいのですが、、なあ。
雪になりそうで、なりません。
雨は止みそうで、止みません。
こんな夜は
「闇に降る雨」が やはり 聴きたくなる。
沁みる。
*
今日は 高円寺で仕事でした。
いつも通り、マイ・メーヴェで出勤。
晴れの時も
雨の時も
いつでも どこでも
メーヴェで 移動します。
赤いバックパックに、パソコンを積め込んで。
造園仕事の時は、ハサミやノコギリやバールやホーキをブッ刺して。
雨となれば、
現場仕様の上下レインコートと 長靴で
完全装備して、
ずぶ濡れになりながら、走り抜けます。
一応 そんなふうに完全装備してても、
このレインコートは 1時間も耐えきれない設計なのか
はたまた どこかに穴が空いているのか
帰り着いてみれば
中までじっとり 滲みております。
濡れると、ずーーんと、疲れます。
からだを濡らす雨は
元気も体力も奪います。
それでも なんでも、
よほどのことが無い限り、
メーヴェで走り抜けます。
クリスマスイブに 転んでヒザをケガしてズキズキ疼いていても、
それでも けなげに、メーヴェをこいで、帰りました。
よほどのことが無い限り。
*
しかし
今日の この雨。
きっと、
相当、凍みるはず。
夏ならば どんな大げさな ずぶ濡らし雨でも
まあ、構わない。死にゃあしないから。
だけど、
冬は、
決して なめちゃいけない。
死んでしまいかねないから。
防寒は、命がけ。
冬の寒さに打たれた水の 底無しの冷たさ:
その恐ろしさは、
決して なめちゃいけない。
死んでしまいかねない 寒さです。
死んじゃう、とか、
多少大げさっぽく聴こえても、そのくらいに思っておかないと、
大変な目に遭うことになります。
寒さは なめちゃいけない。
ゆえに、今。
メーヴェで帰るの、どうしようか、、と
さすがに、ためらっているのです。
今日は、「よほどのこと」かもな、と。
* * *
ところで
「メーヴェ」ってさっきから言っているのは
チャリのことです。
マイ・チャリのこと。
My MÖWE 2009
大半のジャパン育ちの方には 説明不要かとは思いますが、
私がこの世で一番敬愛する漫画:『風の谷のナウシカ』に出て来る
空飛ぶ凧:“メーヴェ”に因んでおります。
由来は ドイツ語で「カモメ」のこと=Möwen(メーヴェン)のようです。
とはいえマイ・メーヴェは
もちろん飛ばないし
よりにもよって
古くて 錆びてて ボロボロです。
カゴも ぶち破れてて
ライトの発電機も ギイイイイギイイイイイうるさくて
やぶれかぶれ。
安ーい、ママチャリタイプの、ボロチャリです。
でも
今の自分には 必要不可欠な「足」であり、
かけがえのない「相棒」です。
クリスマスイブには 一緒に転んで 一緒にダメージを食らい
それでもなお 走り続けさせたけれども
うんともすんとも 壊れることもなく 当然ながら不平も言わない
雨の日も
晴れの日も
忠実なる相棒です。
やぶれかぶれの ただのボロチャリだけど
18で東京に来て買ってからもう、11年?ほどの付き合いになるでしょうか。
盗まれることもなく。
秋田にも連行され。
再び東京に連れ戻され。
昔 走り回らさせられた 井の頭通りや 荻窪や高円寺界隈を
再び 走り回させられています。
そんな、腐れ縁。
別に、
持ち物に名前をつけるのが趣味 ってわけでは全然ないんですが
こいつばかりは
「メーヴェ」と呼んで、寵愛しているのです。
“寵愛”、っていうわりには 踏んだり蹴ったりな酷い扱いをしている気がしますが。
*
だから、
そんな大事なメーヴェを置いて帰るなんて、ありえない!
と 流れ的にそう言うべきところなんでしょうが
そんな感傷的なことは
サラサラ言わず。
今日は 電車とバスを乗継いで、
安全無難に帰ろうと思います。
パソコンのこともあるし。
レインコートはあるけど、長靴を忘れてしまったってのも、ある。
それに
自分が雨に打たれるのも そうだけど
メーヴェ自身を雨ざらしに打たせるのも、残酷な仕打ちでしょう?
*
と、
今日は 万人にとって とてつもなくどーーでもよいことを
なぜか書いてみました。
だらだらと書いてみました。
そうこうしているうちに 雨が止んでくれるのを、
なんとなく、待っているわけです。実は。
*
止んだかな。