ブルームーン
と云う名の
満月の夜が
明けると、
9月になっていた。
浮雲。
と云う名の
朝顔も、
無事、次々に咲いている。
なにこの空の色みたいな完璧な色っぷり。
ずるい。
綺麗。
*
最近、
朝の夜明け寸前に目が覚める。
この前 徹夜明けで、
もの凄いバラ色の朝を見てしまったから
どうも毎日、見過すのが、もったいないのか、
クセになりつつある。
晩夏の早い朝。
涼しい。
しかし、7時くらいにはもう暑い。
残暑、厳しい。
しかし、
夜はやはり、最早、完璧に、
秋らしく、涼しい。
けれど、
一晩じっくり冷やされた早朝の空気は、夜のそれよりもずっと涼しくて、
旅先の、いつかのどこかの街で吸った、真っ新な朝の、真っ白な空気みたい。
すこぶる気持ち良い。
寝ていては、もったいない。
夜も気持ち良いから ずるずる起きている。
朝はもったいないから 早々に目を覚ます。
だから 寝不足がちになる。
ゆえに 真昼に意識が飛ぶ。
それが
ちょっと困る。
*
そんなこんなで、
ころっと、9月になった。
あっという間すぎて、もう、
なんだかね。
で、
久しぶりに、
ようやっと、
雨が降った!
、、雨!
しかもゲリラ豪雨、とやら。
今までずーっと溜め込んでた分を、いっぺんに吐き出すような。
雷。フラッシュ!
雨。スパーク!
そして、
一気に通り過ぎて、
天晴れ。
ブリリアント!
細胞が、
細胞の中の水が、ぷちぷちと、喜びに満ち溢れる。
草花が、笑うように目に見えて、光り輝く。
共鳴しているように、ぷるぷると、よろこび沸き立つ。
このところずーっと、残酷な日照りが続いていたのだ。
街路の植え込みの植物なんかも、枯れているのが見受けられていた。
だから、
やたら嬉しい。とにかく、うれしい。
うほほ~~い!なんて。
雷が閃くたび、よろこびの声を漏らしてしまう。
ただ、
ほんと、すんごいゲリラ豪雨だった。
走っていた道路が、一瞬にして川のようになって、ざぶざぶ。
視界が真っ白になったり、このまま洪水に呑まれて車が止まっちゃうんじゃないかとか、
ちょっとビクビクました。
この街は、自然災害に弱いんだなあ、と。
*
雨の降った昨日(1日)と今日(2日)は、
どちらも仕事していて、たまたま、移動が多かった。
あっちの現場、
こっちの現場。
なぜだか、移動開始、と同時に、
ゴゴゴ...と唸り出す空、
ゲリラの猛襲。
クーラーが効かないおんぼろカーだから、窓を全開にしている。なので、
雨がざんざん、散々吹き込んでくる。
仕方なくて、締めたら締めたで、今度は雨漏り。
窓ガラスは曇りガラスに。
うわああ、やっべ~~ってなって、
笑えてくる。
それでも、
今まで降らなさ過ぎたから、
もっと降れ降れ!って、思う。
*
夏の雨は、足が速い。
通り雨。奔る雨。驟雨。
寸前までのゲリラ(っていうかテロル)っぷりなんか、もう素知らぬ体(てい)で
すこーんと
突き抜ける、
強い青空。きれいなきれいな。澄んだ青空。
澄まし顔の青。
なによりやばいのは、
重いグレイのかたまりを一気にどばっと吐き出して、はち切れ、引き裂かれたばかりのおなかの、
ビリビリに、野蛮に千切らされた、
雲の乱れた群れ。
そして
それを突き刺す、
黄金の光。
晴れながら降る事もある。
となると、
きっとどこかに、、、
あー、居た。
埼玉での打ち合わせ帰りの、高速から。
渋滞の道から見えた、ちいさな虹のかけら。
ちいさな虹。
されど虹。
テンションは、ますます上がる。
*
事故渋滞に巻き込まれて、
夜まで暮れて、
また
豪雨が、憶い出したように どどどっと襲って来て、
そしてまた、
さーーーっと、去って行く。
後に残るのは、
非日常のファイナルファンタジックな風景と、
泣き虫の、鳴く歌声。
雨上がり、
静かな夜。
色とりどりの鈴の音の。
泣き虫たちの、歌う歌声。
*
と云う名の
満月の夜が
明けると、
9月になっていた。
浮雲。
と云う名の
朝顔も、
無事、次々に咲いている。
なにこの空の色みたいな完璧な色っぷり。
ずるい。
綺麗。
*
最近、
朝の夜明け寸前に目が覚める。
この前 徹夜明けで、
もの凄いバラ色の朝を見てしまったから
どうも毎日、見過すのが、もったいないのか、
クセになりつつある。
晩夏の早い朝。
涼しい。
しかし、7時くらいにはもう暑い。
残暑、厳しい。
しかし、
夜はやはり、最早、完璧に、
秋らしく、涼しい。
けれど、
一晩じっくり冷やされた早朝の空気は、夜のそれよりもずっと涼しくて、
旅先の、いつかのどこかの街で吸った、真っ新な朝の、真っ白な空気みたい。
すこぶる気持ち良い。
寝ていては、もったいない。
夜も気持ち良いから ずるずる起きている。
朝はもったいないから 早々に目を覚ます。
だから 寝不足がちになる。
ゆえに 真昼に意識が飛ぶ。
それが
ちょっと困る。
*
そんなこんなで、
ころっと、9月になった。
あっという間すぎて、もう、
なんだかね。
で、
久しぶりに、
ようやっと、
雨が降った!
、、雨!
しかもゲリラ豪雨、とやら。
今までずーっと溜め込んでた分を、いっぺんに吐き出すような。
雷。フラッシュ!
雨。スパーク!
そして、
一気に通り過ぎて、
天晴れ。
ブリリアント!
細胞が、
細胞の中の水が、ぷちぷちと、喜びに満ち溢れる。
草花が、笑うように目に見えて、光り輝く。
共鳴しているように、ぷるぷると、よろこび沸き立つ。
このところずーっと、残酷な日照りが続いていたのだ。
街路の植え込みの植物なんかも、枯れているのが見受けられていた。
だから、
やたら嬉しい。とにかく、うれしい。
うほほ~~い!なんて。
雷が閃くたび、よろこびの声を漏らしてしまう。
ただ、
ほんと、すんごいゲリラ豪雨だった。
走っていた道路が、一瞬にして川のようになって、ざぶざぶ。
視界が真っ白になったり、このまま洪水に呑まれて車が止まっちゃうんじゃないかとか、
ちょっとビクビクました。
この街は、自然災害に弱いんだなあ、と。
*
雨の降った昨日(1日)と今日(2日)は、
どちらも仕事していて、たまたま、移動が多かった。
あっちの現場、
こっちの現場。
なぜだか、移動開始、と同時に、
ゴゴゴ...と唸り出す空、
ゲリラの猛襲。
クーラーが効かないおんぼろカーだから、窓を全開にしている。なので、
雨がざんざん、散々吹き込んでくる。
仕方なくて、締めたら締めたで、今度は雨漏り。
窓ガラスは曇りガラスに。
うわああ、やっべ~~ってなって、
笑えてくる。
それでも、
今まで降らなさ過ぎたから、
もっと降れ降れ!って、思う。
*
夏の雨は、足が速い。
通り雨。奔る雨。驟雨。
寸前までのゲリラ(っていうかテロル)っぷりなんか、もう素知らぬ体(てい)で
すこーんと
突き抜ける、
強い青空。きれいなきれいな。澄んだ青空。
澄まし顔の青。
なによりやばいのは、
重いグレイのかたまりを一気にどばっと吐き出して、はち切れ、引き裂かれたばかりのおなかの、
ビリビリに、野蛮に千切らされた、
雲の乱れた群れ。
そして
それを突き刺す、
黄金の光。
晴れながら降る事もある。
となると、
きっとどこかに、、、
あー、居た。
埼玉での打ち合わせ帰りの、高速から。
渋滞の道から見えた、ちいさな虹のかけら。
ちいさな虹。
されど虹。
テンションは、ますます上がる。
*
事故渋滞に巻き込まれて、
夜まで暮れて、
また
豪雨が、憶い出したように どどどっと襲って来て、
そしてまた、
さーーーっと、去って行く。
後に残るのは、
非日常のファイナルファンタジックな風景と、
泣き虫の、鳴く歌声。
雨上がり、
静かな夜。
色とりどりの鈴の音の。
泣き虫たちの、歌う歌声。
*