駅前からは遠く離れて、私達の団地の外れに有る、南部商店街はコロナの前から活気が有りません。
と言うより、残っているお店が「ホントに良く頑張っているな~・・」なんです。
コロナで売り上げが半分以下になれば、当然国の給付金も県の援助も貰える筈なのですが元々、僅かな常連客を相手に商売を続けて来たのですから・・
これ以上、お客の減りようが無いのです。
それでも頑張っているお店に援助の手は届かないのでしょうか・・
先月行った時は、初物のスイカがデザートに出て来ました。
私達は何の役にも立ちませんが月に一回か二回はお店に行って、少しでも売り上げに貢献(大袈裟??)したいと思って昨日も出掛けて参りました。
殆ど毎日のように来られる、お店にとっては常連中の常連の有り難いご老人夫婦が、昨夜は偶々顔を見せなかった晩でしたので・・
暫らくは私はタコの味が無くなる迄、口の中で味わっていたのですが、やがていつの間にかビールと共に胃袋に納まって行きました。
大根?勿論大根煮ですからプロの味に間違いありません。
ご常連のお席でユックリした私達は、アチコチ剥げた年代物のメニューボードを見上げながら・・
ご常連老夫婦が毎回召し上がっているらしい鯵の干物を焼いて戴いて・・
「鯵の頭だけど、少し、焦がしてくれる?・」
主「エ~・・脂が乗ってるでしょう・・」
常連は兎に角、店主としての本心は、ヒラメの刺身とか、鯵のたたきじゃ無くて、鯵の干物を自慢すると言うのは、若しかしたら嬉しくは無いのかも知れません。
お勘定?・・サッサと奥様が店内の奥で支払いを済ませたようです。
「有難うございました・・」毎度の事ですが、どうやらお釣り銭の何がしは置いて来たようです。
ゴチソウサマ
気持ち良くお店を出て、私達はシャッターの閉まった商店街をブラブラと・・
「Sさ~ん・・」追いかけて来たご主人の手には私がカウンターに忘れてきた白いマスクが・・