愛媛県松山市の大街道で鍋焼うどんを堪能した私は、次のお店へ向かうべく、松山市駅を目指しました。
市電でのんびりと移動。
松山市駅に着いた時、なんと!目の前に「坊っちゃん列車」が停車していました!
夏目漱石の作品「坊っちゃん」の中で、この列車が登場していることから、
「坊っちゃん列車」と言われるようになったそうです。
「坊っちゃん」の主人公は、この列車の事を「マッチ箱のような汽車だ。」と言っています。
確かにマッチ箱みたい。
坊っちゃん列車は1888年に運行開始され、1960年に一度姿を消しました。
そして2001年、動力を蒸気機関ではなく、ディーゼルエンジンに変えて復活したのです。
現在、機関車の煙突から出る煙は、実は水蒸気なのです。
街中を走るため、環境に配慮した仕様に変更されたのです。
ただ、外観は当時のまま、細部にわたり再現されています。
今回は時間の関係で、これに乗って道後温泉へ行くことは出来ませんでしたが、
車掌さんにお願いして、客車の中を撮らせていただきました。
木の造りはとても味があって良いです。
こういうノスタルジーな世界、私は大好きです。
懐古的なものの中にこそ、実は未来が隠れていたりするのです。
いいなあ~・・・これに乗って道後温泉へ行きたかったな~・・・。
やはり松山へは必ず再訪せねば。
いろいろと心残りがある・・・。
やがて坊っちゃん列車はポーッと汽笛を大きく鳴らしながら、ガタンゴトンと走り去って行きました。
やっぱ乗りたかったな~(>_<)
坊っちゃん列車を見送ったあと、伊予鉄道松山市駅から土井田駅に向かいました。
松山市駅を出て4分ほどで土井田駅に到着・・・近い・・・。
これなら電車に乗らずとも、歩いて行けたかも・・・。
土井田駅から目的のお店まで徒歩8分足らず。
次に向かうのは讃岐うどん系のお店です。
讃岐うどんと言えば、当初、この旅行計画を立てた時、
広島県の「讃岐うどん香房」さんへ行く予定だったのですが、
時間の都合でどうしても行けなくなり、今回は讃岐うどんを諦めていたところ、
Facebookからの情報で、今、向かっているお店の情報を知ったのです。
しばらくしてお店の看板が見えてきました。
今回訪ねたお店は「うどん空太郎」です。
「そらたろう」ではなく「くうたろう」と呼びます。
お店に入りますと、とても落ち着いた雰囲気でシャレている。
スタッフも愛想がよい。
二人用のテーブル席に着き、メニューブックを拝見。
↓↓ メニューです。
私は「大海老天ぶっかけ」を注文しました。
注文後メニューブックをよく見ると「大海老天と野菜天を贅沢に使用」と書かれている・・・。
野菜天・・・気付かなかった・・・。
野菜嫌いの私に、野菜天は大丈夫だろうか?
とはいうものの、最近は案外と食べれるようになっている。
少し不安な気持ちもありますが、まあ大丈夫だろう。
しばらくして「大海老天ぶっかけ」が運ばれて来ました。
なかなか豪勢な感じです。
盛り付けがとても綺麗で美味しそうだ。
天ぷらは大海老・かぼちゃ・大葉・ししとう・にんじんetc・・・。
大海老天がすごく大きくて嬉しくなります。
まずは麺からいただきました。
艶々した麺で、すごく伸びのよい麺です。
しなるようなコシもあり、喉越しもよい。
とても美味しくてレベルの高い麺です。
そして天ぷらですが・・・、
良い野菜を使っているのが分かります。
素材が甘くて、野菜嫌いの私でも、とても美味しくいただけました。(^-^)
メインの大海老天は言うまでもない、プリプリで旨味たっぷりで美味しかったです。
いやー満足しました!
こちらのお店をFBで紹介して下さったのは、京都のうどん屋さん「うどん讃式」の店主財津さんです。
財津さん、良いお店を紹介して下さってありがとうございました!m(__)m
「うどん空太郎」の店主石井さんは、香川県の大和麺学校を卒業されています。
その時いっしょに学ばれていたのが、財津さんや宝塚の「SATO UDON+」の店主林さんなのです。
石井店主とちょっぴりお話させて頂きました。
とても爽やかな感じの方で、好感を持てました。
きっと、愛媛県に新たなうどん旋風を巻き起こしてくれるものと信じています。
愛媛県で旋風を巻き起こした後は、是非とも関西にお店を出してほしい、そう願います。
お店を後にした私は、電車に頼らず、歩いてJR松山駅へ向かいました。
思いのほか距離がありましたが、なんとか到着出来ました。
帰りの電車までは、まだまだ時間がある。
なので周辺をブラブラする事にしました。
以前、日本テレビ「笑神様は突然に・・・」の鉄道BIG4で取り上げられていた、
ダイアモンドクロスがJR松山駅から近い事を知ったので行ってみる事にしました。
ダイアモンドクロスとは、鉄道が平面直角交差する場所なのです。
JR松山駅から5分ほど歩いた場所にありました。
伊予鉄道の高浜線と大手町線が直角に交差しています。
このようなダイヤモンドクロスが現存する場所は、日本ではこの場所だけと言われています。
しばらくこの場所に立っていると、電車が電車の通過を待つという、珍しい光景を見ることが出来ました。
なかなか感動もんです。
見れてよかった。
このあと松山城が見える場所まで歩きました。
ここまで来た時、歩き過ぎて足が言う事を聞いてくれなくなりました(^_^;)
「もう歩けない!」そんな事を思ったのは久しぶりかもしれない・・・。
学生の頃、ワンダーフォーゲル部に連れられて山登りをした時でも、限界を感じたことは無かった。
もう、JR松山駅まで歩いて戻る余力もなく、悔しいが市電に乗ることにしました。
ガタゴト揺れる市電の中で、ふと目をやると正岡子規の句が目に入りました。
「汽車道を ありけば近し 稲の花」
なんだかほのぼのする良い句ですね。
少し元気が出ました。
さあ、いよいよこの旅も終わります。
広島県の呉で平和を祈り、愛媛県松山で明治と昭和を味わった・・・。
いっぱい歩いたその先には、足の痛みだけ人生を感じた・・・。
体はどんどん老いていくけど、心は歳を重ねない。
ときめきはいつもあの頃のまま・・・。
「青春」という言葉が、もう古くさい言葉になっているけど、
でも・・・やはり青春なのです。
今も・・・やはり青春なのです。
うどん 空太郎
ジャンル:松山 うどん専門店
アクセス:伊予鉄道郡中線土居田駅 徒歩12分
住所:〒791-0054 愛媛県松山市空港通3-2-11(地図)
ネット予約:うどん 空太郎のコース一覧
周辺のお店:ぐるなび 松山×うどん
情報掲載日:2018年11月22日
はじめまして、コメントありがとうございます。
空太郎さんの天ぷらは美味しいですよね!(^○^)
私は野菜が苦手な方ですが、空太郎さんの野菜は甘くて食べやすかったです。
またいつか、訪ねたいです。(^ ^)