織田信長が語る松永弾正久秀の生き様…
とても良かったです。人間。同じ字でも「にんげん」とよめば一個の人を指す。今、早慶(本山寺の住職)が言った「じんかん」とは人と人が織りなす間。つまりはこの世という意味である。
(富田の)五百住、(ポンポン山の)本山寺、三好城、飯盛山城、信貴山城、八上城、和束、鷲峰山(じゅうぶざん)、柳生、堺、安土城、、
地元の町や山城、行ったことがある山城や町、山が舞台の小説でした。
本山寺にこんな歴史があるなんて、初めて知りました。
「嫉みはまだなくならんか?」…
「まだその境地には。持たざる者には、持つ者が羨ましく…俗な男もので」…
「では嫉みはどうして捨てる?」…
「また歩みながら考えます」
(三好)元長のいう戦のない世の先は、このような幾多の「好き」が溢れるのかもしれない。